プレスリリース
2011
2011年7月5日
関西電力株式会社
大阪市からの「今夏の節電対策にあたっての確認事項(照会)」に対する当社回答書の提出について
別 紙
大阪市からの「今夏の節電対策にあたっての確認事項(照会)」に対する当社回答書の概要
- 1.電力の需給状況並びに予測について
-
- (大阪市からの確認事項)
- 翌日の見通しについては、前日に予測表示するとのことであるが、当日の実際の天候状況によって、その予測は変動する可能性が大きい。
従って、当日の実際の電力需給状況をどれだけ正確に把握し、それに基づき、どれだけ先の予測が可能であるかが重要だと考えるが、具体的なやり方はどのようなものか。
また、今夏の需給が深刻に逼迫する日数と一日あたりの時間はどの程度だと考えられるか、ご回答願いたい。 - (当社の回答)
- 「でんき予報」における当日の電力需給状況の具体的な予測表示については、1時間毎に最大電力の実績を把握し、20分から30分程度後に表示します。
当日の予測については、次のとおりです。前日18時を目途に予想最大電力およびピーク時の供給力を掲載します。
当日の朝8時を目途に更新します。
さらに、当日の需要実績や気象条件の変化を見極めた上で、使用率の余裕が5%を切ると想定される際には、すみやかに表示したいと考えています。なお、予測できるのは、2時間程度先の場合もあれば、もう少し先、逆にもっと間近なタイミングでしかできない場合など、当日の天候状況等によって左右されますので、確定的なものとしてはお約束できません。
- また、需給が深刻に逼迫すると想定される期間は、供給力については本年の6月29日に公表しました追加供給力を前提とし、需要については昨年の実績を例にして、使用率の余裕が5%を割り込む日数と時間を推定すると、8月では15日間(平日の3/4)、1日あたり概ね3〜4時間以上に及びます。なお、需給計画に変更があれば別途ご回答申し上げます。
- 2.停電回避のためのエアコン停止について
-
- (大阪市からの確認事項)
- エアコン停止による停電回避については、警報等が個々の家庭に到達する時間や割合、さらに実際にエアコンを停止する人の割合によって、停電回避効果は大きく影響されるものと考える。
緊急時に家庭のエアコン停止のみで停電回避する場合、どれだけの協力が必要であると考えられるか、ご回答願いたい。 - (当社の回答)
- ご家庭の需要はピーク電力全体の約26%を占めています。
仮に追加的に節電が必要となる電力の大きさを供給力の5%と仮定した場合、計算上は当社管内のすべてのご家庭のうち、その時点でご利用されているエアコンの1/3強をただちに停止していただくことが必要となります。
- 3.貴社が協力を呼び掛けている節電対策の効果について
-
- (大阪市からの確認事項)
- 貴社におかれては、家庭用については室温28度目安の設定とその他電気製品の組み合わせによる節電協力を呼び掛けているが、貴社が呼びかけている方法と、エアコン停止という方法の効果についてご回答願いたい。
- (当社の回答)
- 当社はご家庭のお客さまに対し、エアコンを含めた様々な機器の節電をお願いしており、特に13時から16時については、重点的に取り組んで頂くようお願いしているところです。
- 仮に上記の内容で、すべてのご家庭のお客さまに幅広く電化製品の節電の取り組み(例えば、エアコンの28℃設定、冷蔵庫の温度設定の「強」から「中」への変更、電化製品の待機電力削減等)を実施していただくことができれば、ご家庭のお客さまにお願いしている15%相当の節電量に匹敵する効果があると考えております。
- 節電量の確保のためには、エアコン停止も手段の一つとして考えられますが、熱中症の防止など健康上の配慮が必要なお客さまも多数いらっしゃることから、節電のお願いにあたってはその点のPRも十分行う必要があると考えております。
以 上