プレスリリース

2011年6月29日
関西電力株式会社

舞鶴発電所1号機の一次空気通風機高圧モータ損傷にかかる点検状況について

 当社は、舞鶴発電所1号機(定格出力:90万kW)について、供給力確保のため、全力で復旧工事を進めておりましたが、この度、損傷したモータの取替えの目途が立つとともに、他の同種9台のモータ※1の健全性を確認しました。

  • ※1:当該モータと同じ1.1万Vで使用する大型のモータ。舞鶴発電所1号機には、損傷したモータを含めて合計10台ある。

 舞鶴発電所1号機は、5月30日2時20分頃に、微粉炭機で砕いた石炭をボイラーに送り込むための一次空気通風機高圧モータで不具合が発生したことから、運転を停止して当該モータおよび同種モータの点検を実施してまいりました。

 当該モータの不具合の推定原因については、点検の結果、モータ内部の損傷を確認しており、モータ回転子の一部で応力腐食割れ※2によるき裂が発生し、部品の一部が抜け出し、固定子と接触したことで損傷に至ったものと判明し、他の同種のモータ9台についても、同様の不具合が起きている可能性があることから、点検を実施しておりましたが、昨夜の段階で健全性を確認いたしました。

  • ※2:応力腐食割れ(SCC:Stress Corrosion Cracking)
     腐食しやすい環境で、材料に応力がかかり、き裂が発生し、時間とともに少しずつ進展していく現象。

 当該モータの取替え工事については、新しくモータを製作することを考慮すると、相応の期間を要するものと考えておりましたが、メーカに同様の鋳型があったことや、メーカと調整を重ねた結果、24時間体制でモータを製作することが可能になったことなどにより、大幅に工期を短縮することができました。現在、復旧工程は最終段階となっており、取替えの目途が得られました。

 舞鶴発電所1号機については、引き続き、早期の運転再開に向けて、安全を最優先に取替え工事を進め、今後、試運転を経て、7月上旬に通常運転を開始できる見通しです。

 当社は、今後も引き続き、全社を挙げて、供給力の確保に最大限の努力を続けてまいります。

以 上

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