プレスリリース

2011年6月15日
関西電力株式会社

原子力発電所における吊り下げ設置型の高圧遮断器に係る火災防護上の必要な措置の実施等に関する報告について

 当社は、平成23年5月31日付の原子力安全・保安院からの、原子力発電所における吊り下げ設置型の高圧遮断器に係る火災防護上の必要な措置の実施指示を受けて、調査した結果、当社原子力発電所においては、吊り下げ設置型の高圧遮断器は設置していないことを確認し、本日、原子力安全・保安院に報告書を提出しました。

 当社は、引き続き、原子力発電所の安全対策を実施していくとともに、今後も、新たな知見が得られた場合は迅速かつ的確に対策を追加し、原子力発電所の安全確保に万全を期してまいります。

以 上

【平成23年5月31日付 原子力安全・保安院からの指示】
 平成23年3月11日に東北電力女川発電所第1号機の常用高圧電源盤において火災が発生し、その原因は、同地震により当該電源盤内において吊り下げ設置型の高圧遮断器が大きく揺れ、接続導体と周囲の構造物とが接触したため短絡又は地絡が発生し、これに伴い発生したアーク放電の熱により出火したものと推定されています。
 これを踏まえ、同様の火災発生を防止するため、当院は、実用発電用原子炉の設置者に対して、当該設置者が所有している原子力発電所内における吊り下げ設置型の高圧遮断器の有無を確認し、吊り下げ設置型の高圧遮断器が存在している場合には、耐震性の高い構造の高圧遮断器への設備更新を実施すること、吊り下げ設置型の高圧遮断器の下部に耐震架台を設置すること等の火災防護上必要な措置に関する実施計画を策定し、当院に同年6月15日までに報告することを求める。
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