プレスリリース

2011年2月28日
関西電力株式会社
株式会社気象工学研究所

日射量予測システム「ソラリオン」の開発について

 関西電力株式会社(以下、当社)のグループ会社である株式会社気象工学研究所(以下、気象工学研究所)はこの度、京都大学と共同で、関西地域を中心とした任意の地点において、24時間後までの日射量を1時間単位で予測するシステム「ソラリオン」を開発しました。

  • ※2府18県(大阪府、京都府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県、三重県、福井県、岡山県、鳥取県、徳島県、香川県の全域、および石川県、富山県、広島県、島根県、高知県、愛媛県、岐阜県、愛知県の一部地域)

 太陽光発電が大量に導入されると、気象条件により出力が大きく変動することを考慮に入れた需給調整が必要となるため、当社グループは、そうした出力変動を、より正確に予測する技術を確立すべく、現在、日射量と発電量の関係の評価や、気象予測情報を活用した日射量予測システムについて様々な検討を進めております。
 今回、その一つとして、気象全般に関する調査・研究、気象情報の予測、気象コンサルティングを主な事業とする気象工学研究所が、太陽光発電を設置しているご家庭向けの日射量予測システムを開発し、本年3月1日から、ホームページ(http://meci.jp/)で公開することとなりました。

 今回開発したソラリオンは、太陽の位置と雲や大気の状況から気象を解析し、予測する数値モデルのWRF(The Weather Research and Forecasting;ワーフ)を用いて、日射量を予測するシステムで、地形のデータを詳細に反映し、特に、大阪市近郊では、解像度が0.5kmメッシュと、国内で最も小さな範囲で、日射量を予測することが可能です。
 ホームページで日射量予測をご覧いただくことで、既に太陽光発電を設置しているお客さまには、太陽光発電を有効にお使いいただくツールとしてご活用いただき、その他のお客さまにつきましては、太陽光発電に関心を持っていただくきっかけとなればと考えております。

 当社グループは、今後も様々な取組みを通じて、太陽光発電の出力予測手法の精度を向上させるなど、太陽光発電の大量導入に向けた取組みを進め、電気の安全・安定供給という使命を果たしつつ、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

以 上

<添付資料>

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