プレスリリース

2010年10月26日
関西電力株式会社

美浜発電所2号機の定期検査状況について
(調整運転中における電気出力の変動)

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット、定格熱出力145万6千キロワット)は、第26回定期検査中のところ、10月25日18時57分に調整運転を開始し、本日26日9時20分に電気出力約30%となりました。
 電気出力を約30%で保持して運転中の本日15時15分頃に、2次系にある高圧給水加熱器*1のドレン水を、系統外への排出から復水器への回収に切り替える*2ために弁操作を実施していたところ、復水器の真空度が低下(約98kPa→約82kPa)し、これに伴い電気出力が約22%に低下しました。

 直ちに当該操作を中止するとともに、復水器の真空度低下により復水器真空ポンプ2台が自動起動し、15時51分に復水器真空度および電気出力は事象発生前の状態(約98kPa、約30%)に復帰しました。

 現在、復水器真空度が低下した原因について調査中です。これまでの調査では、当該系統の目視点検で漏れ等の異常は認められていません。

 この事象による周辺環境への放射能の影響はありません。

  • *1 蒸気発生器への給水を、高圧タービンを回した後の蒸気の一部を用いて加熱する機器。
  • *2 高圧タービンを回した後の蒸気の一部を高圧給水加熱器に回し、給水を加熱させると、蒸気が凝縮してドレン水(高圧給水ヒータドレン)になる。ドレン水は、原子炉起動当初は水質(鉄などの不純物濃度)が基準を満足しないため、系統外に放出しているが、運転に伴い、水質が基準を満足する状態になれば、復水器に回収している。

以 上

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