プレスリリース

2010年10月1日
関西電力株式会社

中国河南省メタン回収利用プロジェクトからのCO2クレジットの購入について

 当社は、このたび、中国のメタン回収利用事業者である中牟東正牧業科技有限公司が実施する河南省メタン回収利用プロジェクトから COクレジット※1 を購入することとし、プロジェクトについて、日本政府から「京都メカニズム」のひとつである 「クリーン開発メカニズム(CDM)※2」の承認を得ました。

 本プロジェクトは、中国河南省鄭州市中牟県において、10ヶ所の養豚場にバイオダイジェスター ※3を設置し、嫌気性メタン発酵※4により得られたメタンを熱源として利用することで、 温室効果が高いメタンの大気中への放出防止と化石燃料の代替を行うものです。 年間平均で約6.4万トン−CO排出削減を見込むものです。当社は、平成24年末までに創出される COクレジットの全量(約16万トン−CO) を購入することとしました。

 なお、本プロジェクトについては、中国政府の承認もすでに得ており、現在、CO クレジット取得に必要となる国連CDM理事会の承認を得る手続きを進めております。

 当社は、地球温暖化防止に積極的に貢献するため、今後も引き続き、原子力発電の安全・安定運転に努めるとともに、 地球規模の温暖化対策に実効性がある温室効果ガス削減プロジェクトからのCO クレジットを取得するなど、さまざまな取組みによって、国内外での総合的な対策に取り組んでまいります。

  • ※1:先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの削減・吸収量の権利
  • ※2:先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大)プロジェクトを実施し、 その結果生じた排出削減量等を、COクレジットとして取得する仕組みで、共同実施(JI)、 排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの1つ
  • ※3:有機廃棄物を入れて発酵させることにより、肥料やバイオガスを精製する装置
  • ※4:家畜ふん尿等の有機物を、嫌気的に微生物に分解させてメタンガスを得るプロセス

以 上

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