プレスリリース

2010年6月28日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機の今後の運転方針について

 当社は、平成21年11月28日に運転年数39年を迎える美浜発電所1号機について、「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」等に基づき、40年目の高経年化技術評価と同評価に基づく長期保守管理方針を策定し、平成21年11月5日、同方針に係る保安規定変更認可を経済産業省に申請するとともに、安全協定に基づく高経年化技術評価書(長期保守管理方針を含む)を福井県および美浜町、敦賀市に提出しました。

 高経年化技術評価では運転開始から60年の運転期間を仮定して評価を行い、現在の保全活動に加えて一部の機器に追加保全策を講じることで、40年目以降もプラントを健全に維持できることを確認するとともに、同評価に基づく追加保全策を長期保守管理方針として取りまとめました。
 今後は高経年化技術評価と同評価に基づく10年間の長期保守管理方針について国の審査を受けることとなりますが、当社としては運転40年となる平成22年11月28日以降も、美浜発電所1号機の運転を継続することについて検討してまいります。

平成21年11月5日お知らせ済)

 美浜発電所1号機の高経年化技術評価と同評価に基づく長期保守管理方針については、立入検査を含めた経済産業省による審査の結果、本日、経済産業大臣より保安規定変更認可を受けました。

 当社ではこれまでの間、エネルギーセキュリティ、地球温暖化対策、需給動向や経済性等を勘案しながら美浜発電所1号機の運転方針を検討してまいりましたが、美浜発電所1号機の今後の運転期間については、本日、国の認可を受けた長期保守管理方針の範囲内において、最長で10年程度とする運転方針を決定し、福井県ならびに美浜町、敦賀市にご報告しました。

 また当社では、わが国における低炭素社会の実現に引き続き貢献していくとともに、当社の使命である電力の安定供給、さらには地域の発展、地域との共生といった責務を将来にわたって果たしていくため、美浜発電所1号機の後継機設置の可能性について検討を始めることとしました。
 そのため今後、自主的な調査として、動植物調査や地形・地質調査を実施しながら、具体的な検討を進めてまいります。

 当社では今後とも、安全確保を最優先に原子力発電所の安全・安定運転に努め、地元をはじめとする皆さまのご理解を頂きながら、原子力発電事業を推進してまいります。

以 上

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