プレスリリース

2010年4月19日
関西電力株式会社

美浜発電所2号機 1次冷却材中の放射能濃度の上昇について

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット、定格熱出力145万6千キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、本日、定例の1次冷却材中の希ガス(Xe−133)※1の濃度測定※2を行った結果、前回測定値(4月12日測定、176Bq/cm3)から上昇していることを確認したため(5,920Bq/cm3)、燃料集合体に漏えい※3が発生した疑いがあるものと判断しました。
 また、1次冷却材中のよう素(I−131)濃度の測定を行った結果、前回(4月16日測定、1.4Bq/cm3)を上回る濃度であること(78Bq/cm3)を確認しました。

 本日測定したよう素(I−131)濃度は、運転上の制限値(45,000Bq/cm3)に比べて十分に低い値ですが、1次冷却材中の放射能濃度の測定頻度を上げて(よう素濃度:3回/週→1回/日、希ガス濃度:1回/週→1回/日、全放射能濃度:1回/月→1回/週)監視を強化するとともに、今後、漏えい燃料の特定調査を行うため、計画的に原子炉を停止することを検討します。

 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • ※1 ウランの核分裂反応で生成するキセノンガス。
  • ※2 定例の測定頻度はよう素濃度:3回/週、希ガス濃度:1回/週。
  • ※3 燃料ペレットを収納している燃料被覆管から漏えいがあると、燃料被覆管内のよう素や希ガスが1次冷却材中に放出される。このため、1次冷却材中のよう素や希ガス濃度の変化から、漏えいの有無を判断している。

以 上

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