プレスリリース

2010年4月9日
関西電力株式会社

「黒部川第四発電所」が『IEEEマイルストーン』に認定

 本日、当社の「黒部川第四発電所(黒四)」が、世界的な電気・電子学会であるIEEE*1より、権威ある『IEEEマイルストーン』*2に認定されました。
 『IEEEマイルストーン』が1983年に制定されて以来、国内の電力会社で授賞したのは当社が初めてであり、電気技術の工学分野およびその関連分野における黒四の歴史的偉業を認定されたものであります。
 今回の認定は、苛酷な自然環境のなかで開発した黒四と、発電した電気を送電する関連設備、ならびに戦後の産業復興による急速な需要増加に対応し電力供給に重要な役割を果たしていることに対し、評価を受けたものです。

 当時、世界最大出力のペルトン水車(6ノズル)*3や日本最大の高さを誇る黒部ダムなど導入された水力技術の数々は、黒部川の最上流に位置する大規模貯水池式水力発電所として、その後の水力発電所の基盤技術となりました。
 また、黒四を起点とした「275kV長距離送電線」をはじめとし、当時、日本初の275kV送電システムは、その後の更なる高電圧大容量送電の基礎技術となっております。

 これらの技術は、電源地から消費地までの長距離電力輸送を可能とし、今なお、関西地域への電力安定供給に重要な役割を果たしており、皆さまのくらしや産業の発展に貢献しております。

 当社は今後とも、電気の安全・安定供給という使命を果たし、後世に残る電力設備の技術開発・導入にも積極的に取り組むとともに、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

以 上

*1 IEEE(正式名称:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)
アメリカに本部のある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)であり、「アイ・トリプル・イー」と称されています。世界中で397,000人以上に及ぶ会員を擁し、コンピューター、電子、通信、電力、航空、バイオなどにおいて、先端的な取り組みがなされ、各々の技術分野で指導的な役割を担っています。
*2 『IEEEマイルストーン』
IEEEが、電気・電子・情報・通信の関連分野において達成された画期的なイノベーションの中で、社会や産業の発展に貢献したと認定される歴史的偉業を表彰する制度として、1983年に制定したものです。これまでボルタ電池やフレミングの二極管など世界で約100件がマイルストーンに認定され、日本では以下の12件が認定されています。
<日本で認定されているもの( )内は認定年>
1 八木・宇田アンテナ (1995年)
2 富士山頂レーダ (2000年)
3 東海道新幹線 (2000年)
4 電子式水晶腕時計 (2004年)
5 電卓の先駆的開発 (2005年)
6 家庭用ビデオVHS (2006年)
7 鉄道自動改札 (2007年)
8 日本語ワードプロセッサー (2008年)
9 依佐美送信所 (2009年)
10 フェライト開発・応用 (2009年)
11 高柳テレビジョン (2009年)
12 太平洋横断TV衛星中継 (2009年)
*3 ペルトン水車
  • ・ノズルからふき出す水を、おわんのようなバケットに当てて回転させる水車。
  • ・水の勢いが大きい高落差の発電所に使用される。
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