プレスリリース

2010年4月9日
関西電力株式会社

原子力発電所の運転実績等について(平成21年度)

1.運転実績の総括[表−1

 平成21年度の当社原子力発電所(11基,976.8万kW)の運転実績は、以下のとおり発電電力量、時間稼働率、設備利用率とも、21年度当初の計画を下回りましたが、20年度実績との比較では全て上回りました。
表 運転実績の総括

  • ※1 時間稼働率: 1年間の暦日時間数(365日×24時間)に対し、実際に発電した時間数の割合。
  • ※2 設備利用率: 定格電気出力で1年間運転した場合の発電電力量に対し、実際に発電した電力量の割合。定格熱出力一定運転による発電電力量増加分(11プラントで約2.1%増加)を含む値。
2.運転状況
(1)定期検査[表−2

 平成21年度に定期検査を終了したプラントは8基あり、これらの定期検査期間の平均日数(調整運転期間※3含む)は約114日[20年度実績:約204日※4(10基)]でした。
 定期検査における主な大型工事として、各発電所において600系ニッケル基合金溶接部の応力腐食割れの予防保全として加圧器管台の取替工事、および既設設備の耐震性を一層向上させるための耐震裕度向上工事を行っています。また、大飯3号機において原子炉容器Aループ出口管台溶接工事を行いました。

  • ※3 並列から本格運転再開までの期間。
  • ※4 20年度は、美浜2号機、高浜2、3、4号機で発生した蒸気発生器入口管台の不具合、および大飯3号機で発生した原子炉出口管台の不具合対応等に伴い、定期検査平均日数は長期間となった。
(2)運転期間※5表−2

 平成21年度に定期検査を開始したプラントは9基あり、前回定期検査終了(本格運転再開日起算)から定期検査開始までの運転期間は、平均で約346日間[20年度実績: 354日間]でした。最も運転期間が長かったのは、美浜1号機および大飯4号機の396日間[前年度実績:美浜3号機の395日間]でした。

  • ※5 運転期間(定期検査間隔:解列から本格運転再開)は定期検査開始日を含まない。また、トラブル等で停止した期間は含む。
(3)異常事象等[表−4、5

 安全協定に基づき報告した異常事象は9件[20年度実績: 11件]あり、いずれの事象においても周辺環境への放射能の影響はありませんでした。そのうち法律に基づく国への報告事象は3件あり、国際原子力事象評価尺度※6では全て「0−」(暫定)と評価されました。
 また、9件のうち1件は労働災害でした。

  • ※6  国際原子力事象評価尺度:経済産業省によるトラブルの評価であり、「評価対象外」および「レベル0〜7」で評価される。
3.輸送実績[表−78、9

 新燃料、使用済燃料、低レベル放射性廃棄物の輸送実績は、表−78、9に示すとおりでした。

以 上

プレスリリース