プレスリリース

2010年3月10日
関西電力株式会社

中国ドンスン水力発電プロジェクト・山東省風力発電プロジェクトからのCO2クレジットの購入について

 当社は、このたび、中国の有限事業組合(広西百色ドンスン水力発電所)が実施するドンスン水力発電プロジェクト、ならびに風力発電会社(華能寿光風力発電有限公司)が実施する山東省風力発電プロジェクトからCOクレジット※1を購入することとし、両プロジェクトについて、日本政府から「京都メカニズム」のひとつである「クリーン開発メカニズム(CDM)※2」の承認を得ました。

 ドンスン水力発電プロジェクトは、中国広西チワン族自治区百色市を流れる右江河で、一昨年6月から運転を開始しているドンスン水力発電所(合計24,000kW)において、COを排出せずに発電することで、年間平均で約6.6万トン−COの排出削減を見込むものです。当社は、平成24年末までに生じるCOクレジットの全量(約19万トン−CO)を購入することとしました。
 また、山東省風力発電プロジェクトは、中国山東省ウェイファン市北部の渤海沿岸で、昨年3月から運転を開始している風力発電所(合計49,500kW)において、COを排出せずに発電することで、年間平均で約10万トン−COの排出削減を見込むものです。当社は、平成24年末までに生じるCOクレジットの全量(約30万トン−CO)を購入することとしました。

 なお、両プロジェクトについては、中国政府の承認もすでに得ており、今後、COクレジット取得に必要となる国連CDM理事会の承認を得る手続きを進めてまいります。

 当社は、地球温暖化防止に積極的に貢献するため、今後も引き続き、原子力発電の安全・安定運転に努めるとともに、地球規模の温暖化対策に実効性がある温室効果ガス削減プロジェクトからのCOクレジットを取得するなど、さまざまな活動によって、国内外での総合的な対策に取り組んでまいります。

  • ※1:COクレジット
    先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの削減・吸収量の権利
  • ※2:クリーン開発メカニズム(CDM)
    先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、COクレジットとして取得する仕組みで、共同実施(JI)、排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの1つ

以 上

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