プレスリリース

2009年10月19日
関西電力株式会社

大飯発電所1号機プラント排気筒ガスモニタの一時的な僅かな指示値の上昇について

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、第23回定期検査中の10月19日10時10分頃から、プラント排気筒ガスモニタ※1の指示値が僅かに上昇し、約10分後に通常値まで低下しました(最大値は18.1cps※2。通常値は14.5cps)。
 また、原子炉補助建屋内の空気を吸引して測定している放射線モニタ※3の指示値が同時刻に上昇していることを確認しました。

 同機では、10月12日10時10分頃から約10分間、今回と同様にプラント排気筒ガスモニタの指示値が僅かに上昇しており(最大値は18.1cps。通常値は14.5cps)、その際の調査では、希ガス※4が放出されたものではなく、電気的なノイズにより指示値が上昇した可能性が高いと推測し、原因を調査中でした。
 これまでの調査で、1号機側で希ガス放出にかかわる運転操作の実績はなく、定期検査作業においてもプラント排気筒ガスモニタの指示値が上昇するような作業の実績はありませんでした。現在も原因調査中ですが、モニタが上昇する同じ時間帯で、運転中の2号機の化学体積制御タンク※5の気相部の水素ガスを処理している気体廃棄物処理系統のガス分析装置の自動校正が動作していることが判明しました。今後、指示値上昇との因果関係について、詳細に調査を行います。

 今回1号機排気筒から放出された希ガスの放射能量は12日および19日の合計で約1.0×10Bq(12日:約4.9×10Bq、19日:約5.5×10Bq)と評価され、保安規定に基づく放出管理目標値(3.9×1015Bq/年)に比べ約350万分の1以下と十分低い値でした。また、発電所敷地内および周辺のモニタリングポストの指示値は平常と変わりなく、周辺環境等への影響はありません。

  • ※1 運転に伴って発生する気体放射性廃棄物(希ガス)を監視するモニタ。大飯1号機ではプラント排気筒で原子炉格納容器および補助建屋からの排気を監視している。
  • ※2 1秒間に測った放射線の数を表す単位。
  • ※3 気体廃棄物処理系統の換気空調系ガスモニタ(通常は常時測定しているものではないが、10月12日以降、常時計測する設定に変更していたもの)。
  • ※4 ウランの核分裂反応で生成するキセノン等のガス。
  • ※5 化学体積制御系の設備で、原子炉容器や配管内の一次冷却材の量を調整するためのタンク。

以 上

<参考:大飯発電所周辺モニタリングポスト指示値(空間線量率)>

【単位:nGy/h】

  指示値上昇前
(10月12日10時00分)
指示値低下後
(10月12日11時00分)
モニタリングステーション 約44 約43
モニタリングポストNo.1 約40 約39
モニタリングポストNo.2 約36 約36
モニタリングポストNo.3 約39 約38
モニタリングポストNo.4 約37 約37
モニタリングポストNo.5 約40 約41

  指示値上昇前
(10月19日10時00分)
指示値低下後
(10月19日11時00分)
モニタリングステーション 約45 約45
モニタリングポストNo.1 約41 約40
モニタリングポストNo.2 約37 約36
モニタリングポストNo.3 約39 約39
モニタリングポストNo.4 約37 約37
モニタリングポストNo.5 約41 約41
  • ※環境中の空間線量率は、天候等により常に変動を繰り返しており、若狭地域及びその周辺の空間線量率は、おおよそ20〜170nGy/h。
  • ※n(ナノ):10億分の1を表す。
  • ※Gy(グレイ):放射線が物質に当たったとき、その物質に吸収される放射線量を表す単位。