プレスリリース

2009年4月8日
関西電力株式会社

原子力発電所の運転実績等について(平成20年度)

1.運転実績の総括[表−1

 平成20年度の当社原子力発電所(11基,976.8万kW)の運転実績は、以下のとおり発電電力量、設備利用率とも、19年度実績および20年度当初の運転計画を下回りました。
表 運転実績の総括

  • ※1 時間稼働率: 1年間の暦日時間数(365日×24時間)に対し、実際に発電した時間数の割合。
  • ※2 設備利用率: 定格電気出力で1年間運転した場合の発電電力量に対し、実際に発電した電力量の割合。定格熱出力一定運転による発電電力量増加分(11プラントで約1.8%増加)を含む値。
2.運転状況[表−2
(1)定期検査

 平成20年度に定期検査を終了したプラントは10基あり、これらの定期検査期間の平均日数(調整運転期間含む)は約204日※3[前年度実績:約164日(6基)]でした。定期検査における主な大型工事として、高浜発電所3号機において原子炉容器上部ふた取替工事を行ない、これですべて計画した取替が完了しました。また、各発電所において既設設備の耐震性を一層向上させるための耐震裕度向上工事を行っています。

  • ※3:美浜発電所2号機第24回、高浜発電所2号機24回、高浜発電所3号機第18回、高浜発電所4号機第18回定期検査での蒸気発生器入口管台の不具合、および大飯発電所3号機第13回定期検査での原子炉容器出口管台の不具合対応等に伴い、平均日数は長期間となっている。
(2)運転期間

 平成20年度に定期検査を開始したプラントは6基あり、前回定期検査終了(営業運転日起算)から定期検査開始までの運転期間※4は、平均で約354日間[前年度実績: 329日間]でした。最も運転期間が長かったのは、美浜発電所3号機で395日間[前年度実績:高浜発電所4号機で395日間]でした。

  • ※4:運転期間(定期検査間隔)は定期検査開始日を含まない。また、トラブル等で停止した期間は含む。
(3)異常事象等[表−4、5

 安全協定に基づき報告した異常事象は11件あり、いずれの事象においても周辺環境への放射能の影響はありませんでした。そのうち法律に基づく国への報告事象3件全て、国際原子力事象評価尺度※5では「0−」と評価されました。発電に支障を与えた異常事象では、落雷に伴う美浜1、2号機の原子炉自動停止及び3号機の系統単独運転事象がありました。また、労働災害が3件ありました。

  • ※5:国際原子力事象評価尺度:経済産業省によるトラブルの評価であり、「評価対象外」および「レベル0〜7」で評価される。
3.輸送実績

 新燃料集合体、使用済燃料、低レベル放射性廃棄物の輸送実績は、表−78、9に示すとおりでした。 

以 上

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