プレスリリース

2009年3月26日
関西電力株式会社

「平成21年度関西電力グループ経営計画」の策定について

 当社グループは、この度、経営ビジョンで掲げる目指すべき企業像である「お客さま満足No.1企業」の実現に向けた実行計画として、「平成21年度関西電力グループ経営計画」を策定しました。

 平成20年度は、資源・エネルギー価格の乱高下や世界同時不況などの影響により、当社グループの収支は大変厳しいものとなっています。一方で、電気をはじめとする 商品・サービスの安全・安定供給に努め、経営基盤の強化に資する取組みを推進することで、将来の成長に向けた布石を着実に打つことができました。

 わが国の景気は当面悪化を続ける可能性が高まっており、一方では、低炭素社会実現に向けた世界規模の動きとも相まって、省エネルギーや新エネルギー、環境対策が成長回復の柱の一つに据えられるなど、今後、地球環境問題への関心はますます高まっていくものと考えられます。

 こうした昨今の社会経済の変化は、これまでにない速さや振れ幅で進んでいますが、当社グループは、経営ビジョンに掲げる成長の方向性を見失うことなく、経営環境の変化に柔軟に対応しながら、将来にわたり、お客さまの暮らしや産業の基盤を支えるとともに、グループとしても持続的に成長していかなければなりません。

 この認識のもと、平成21年度は、グループの強みをさらに盤石なものにしていく年と位置づけ、引き続き、CSRを軸に「安全最優先・お客さま価値の創造・人づくり」の3つのアクションプランを展開します。概要は以下のとおりです。

<安全最優先の組織風土の醸成>
 安全はグループ事業活動の根幹であるという認識のもと、ゆるぎない安全文化を構築し、事業経営の質を高めていく。
 そのために、潜在リスクの低減に向けた活動を展開するとともに、協力会社をはじめ社内外のコミュニケーションの充実を図るなど、安全対策の深化に努める。また、安全・品質に係る課題解決に向けたしくみの整備やリスク低減の取組みに対する報賞制度の整備を進めるなど、安全・品質管理の充実・強化を図る。
<グループの総合力によるお客さま価値の創造>
 グループの総合力を発揮し、環境変化へ適切に対応しながら、将来にわたる成長に向けて事業基盤をより盤石なものとしていく。
 そのために、原子力を中心とし、需給変動等に強い火力設備の形成を進めるなど、電源構成の最適化を図るとともに、エネルギーセキュリティなどにも確実に対応し、安全・安定供給の使命を全うする。また、高い供給信頼度のもと、高効率エネルギーシステムの提案強化やトータルソリューションサービスの拡大を進めるなど、グループ一体となってお客さまのよりよい暮らしやビジネスの実現に向けた高品質なサービスを創造する。
<一人ひとりの成長を支えるしくみづくり>
 従業員が全ての事業活動の原動力であるという認識のもと、人を大切にする経営を実践し、やる気・やりがいを高め、従業員の成長を支えていく。
 そのために、専門分野・能力段階に応じた研修施策や、従業員が自らの成長を確認できる機会の充実、表彰制度等の活性化など、人材育成に重点を置いた取組みを展開するとともに、従業員が安心して働ける環境整備も進める。

 こうした方針のもと、効率的な事業活動の推進に努め、グループ全体の収益基盤の強化を図るとともに、低炭素社会実現に向けたキープレーヤーであるという自覚のもと、系統電力の低炭素化および電化社会推進の需給両面で積極的に貢献し、「お客さま満足No.1企業」の実現に向け、着実に前進してまいります。

 なお、電気の安全・安定供給に万全を期すとともに、エネルギーセキュリティの確保や環境保全への取り組みを織り込んだ「供給計画」については、本日、経済産業省に届け出ました。さらに、安全・安定供給を前提とした上で、効率化への取り組みを示した「経営効率化計画」も策定しています。

以 上

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