プレスリリース
2009
2009年3月3日
関西電力株式会社
読書ダムにおける河川維持流量を利用した水力発電計画について
当社は、低炭素社会実現に向けた取組みの一環として、新エネルギーの普及促進に取り組んでいますが、このたび、長野県木曽郡大桑村に当社が所有する読書(よみかき)ダムにおいて、河川維持流量※1を利用した水力発電計画※2を推進することとし、本日、大桑村などに対し発電所建設の申入れを行いました。
- ※1:ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量。
- ※2:1,000kW以下の河川維持流量を利用した水力発電は、新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(新エネ法)や電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)において新エネルギーと定義されている。
本計画は、ダム左岸直下に当社としては初めてとなる河川維持流量を利用した発電所を新設するもので、これまでダムから放流していた河川維持流量を有効活用して発電することとしています。
この発電所は、最大出力480kWで年間約350万kWh(一般家庭約1千世帯の年間電気使用量に相当)の発電電力量を見込んでおり、この結果、CO2排出量を年間約1,300トン(約200haの森林が1年間に吸収するCO2量に相当)削減することが可能となります。
今後、平成22年11月に建設工事に着手し、平成23年6月に営業運転の開始を目指し、安全を最優先に、関係ご当局のご指導と地元の方々のご理解を賜りながら本計画を進めてまいります。
当社としては、今後も引き続き原子力の安全・安定運転に努め、火力発電所の発電効率向上に取り組むとともに、新エネルギーの普及を促進するなど、低炭素社会実現のために積極的に取り組んでまいります。
以 上
所在地 | 読書ダム(長野県木曽郡大桑村大字野尻) |
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水系・河川名 | 木曽川水系 木曽川 |
発電方式 | ダム式(維持流量発電) |
最大出力 | 480kW(1基) |
最大使用水量 | 2.82m3/s |
有効落差 | 22.50m |
<参考資料>