プレスリリース

2008年8月29日
関西電力株式会社

美浜発電所3号機の定期検査開始について

美浜発電所3号機 第23回定期検査の概要

1.主要な工事等について
(1) 耐震裕度向上工事
図−1参照
   既設設備の耐震性を一層向上させるため、原子炉冷却系統の配管、格納容器排気系統のダクト、電気計装盤類などの支持構造物を強化します。
 
(2) 高サイクル熱疲労割れに係る改善工事
図−2参照
   国内外PWRプラントにおける高サイクル熱疲労割れ(温度揺らぎによる疲労)を踏まえ、AおよびB余熱除去冷却器バイパスライン合流部の配管2箇所について、高温水と低温水が合流部で衝突している形状から、低温水の流れに高温水が流れ込む(合流型)形状に変更し、熱疲労を抑制するとともに、応力集中が小さい溶接形状に変更します。
 また、A余熱除去系統入口部1箇所について、熱疲労を抑制するため配管ルートを変更します。
 
(3) 加圧器安全弁他取替工事
図−3参照
   加圧器安全弁(全3台)について、保守性向上の観点から、輸入弁から設備の部品調達が容易な国産弁に取り替えます。
 なお、取替後の弁は、弁体の位置が従来弁に比べ高くなるなど外形全体が大きくなることから、弁を接続する出入口配管を取り替えます。
 
2.設備の保全対策について
(1) 2次系配管の点検等
図−4参照
   当社の定めた「2次系配管肉厚の管理指針」に基づき、2次系配管1,122箇所について超音波検査(肉厚測定)等を実施します。
 (超音波検査1,090箇所、内面目視点検32箇所)
 また、過去の点検において減肉が確認された部位20箇所、配管取替時の作業性を考慮して取り替える部位19箇所、今後の保守性を考慮して取り替える部位239箇所、合計278箇所について耐食性に優れたステンレス鋼の配管に取り替えます。
 
3.燃料集合体の取り替え
   燃料集合体全数157体のうち、69体(うち60体は新燃料集合体で55,000MWd/tの高燃焼度燃料)を取り替える予定です。
 
4.今後の予定
 
 原子炉起動、臨界:平成20年11月上旬
 調整運転開始:平成20年11月中旬
 本格運転再開:平成20年12月上旬


 なお、定期検査の作業工程については、別紙を参照下さい。

以  上

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