プレスリリース

2008年7月25日
関西電力株式会社

美浜発電所2号機の原子炉起動および調整運転の開始について

美浜発電所2号機 第24回定期検査中の保全品質情報等について

 美浜発電所2号機 第24回定期検査中に発生した、保全品質情報等について、以下のとおりお知らせします。


(1)保全品質情報等

発電所名  美浜発電所2号機 発 生 日 第24回定期検査中(平成19年9月13日)
件  名 原子炉補助建屋での水漏れについて  (添付図参照)
事象概要
および
対 策 等
 定期検査中の平成19年9月13日、協力会社作業員が原子炉補助建屋EL4.0mフロアの開口部(グレーチング)から水が滴下していることを確認しました。このため、直ちに原子炉補助建屋内で実施していた1次系純水タンクとほう酸タンクの残水を床ドレン系統に排水する作業を中止しました。また、現場を確認したところ、開口部周囲の側溝内に水が溜まっていたことから、側溝から水があふれ、開口部から滴下したものと推定されました。
 漏えい量は、床の水溜りの大きさとサンプタンクの水位変化から約130リットルと評価され、放射能量は約2.8×10Bqと推定されました。漏えいした水は全て回収しており、外部への漏えいはなく、環境への放射能の影響はありません。
 側溝の排水用配管が床ドレン系統に接続されていることから、床ドレン系統配管内を目皿からのぞいたところ、水が溜まっていることが確認されました。このため、床ドレン系統の水の流れが悪いものと考えられました。
 調査の結果、配管を閉塞させるような異物は確認されませんでしたが、ほう酸水排水用の水平配管内に一部残水やスラッジが堆積していることが確認されました。また、今回の作業前に実施された排水作業の実績を確認したところ、平成19年7月下旬に濃度の高いほう酸水を排水したことを確認しました。
 このことから、前回の排水作業後、配管内に滞留した濃度の高いほう酸水から分離したほう酸が、今回の排水作業により押し流され、堆積していたスラッジとともに、配管内を一時的に閉塞させ、流れを悪くしたものと推定されました。
 対策として、床ドレン系統配管内の清掃を行いました。また、今後ほう酸水を排水した場合は、純水にて配管内を洗浄することを社内マニュアルに記載することとしました。


※スラッジ: 埃等が水底に堆積した泥状の物質である。

平成19年9月14日10月15日 お知らせ済み]

以 上

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