プレスリリース

2008年1月15日
関西電力株式会社

当社原子力発電所のトラブル低減に向けた取組み計画について

(別 紙)

トラブル低減に向けた取組み計画の概要

1.トラブル要因分析結果
 平成15年度〜19年度に発生したトラブル(156件)について、下記のとおりトラブル要因分析を行いました。
(1) 全プラント要因分析結果
運用管理面のトラブルが全体の62%を占め、その要因としては、「作業不良」、「保守計画不良」、「作業計画不良」、「運転不良」が大半を占めていました。
  →対策14
(2) 発電所毎のトラブル要因分析結果
大飯発電所において「作業不良」によるトラブルが増加傾向にあり、「作業不良」を深堀して分析すると、「実作業時の確認不足、し忘れやし間違い」が大半を占めていました。 
  →対策5
(3) 号機毎のトラブル要因分析結果
美浜発電所1号機および大飯発電所1号機のトラブル件数が多いこと
大飯発電所2号機において、近年、トラブルが増加傾向にあること
美浜発電所1号機および大飯発電所1、2号機では、「作業不良」、「保守計画不良」がトラブルの主要因であり、プラント固有の対策の検討が必要であること
がわかりました。
  →対策611
 
2.トラブル低減対策
 以上の分析の結果、次の対策が必要と判断しました。
(1) 全プラントに共通する対策
 
1 熟練技術者の確実な定着に向けた施策を実施します。
2 協力会社(元請、下請)の定期検査工事作業計画書の読み合わせに、当社作業担当者が全て参加します。
3 定期検査開始(解列)前に設備の重点点検を実施します。
4 系統隔離、復旧等のチェックマンを設置します。
(2)発電所毎の対策(大飯発電所)
 
5 当社OB、メーカによる作業の仕上がり状態等の確認を実施します。
(3)号機毎の対策
<美浜発電所1号機>
 
6 資機材の整理と削減を実施します。
7 建設時に施工が悪かった部位について、協力会社への聞き取り調査を行い、設備改善を行います。
8 熟練技術者を活用して保守計画の充実を図ります。
<大飯発電所1、2号機>
 
9 作業経験が豊富な当社OB、メーカによる作業の勘所の伝承を行います。
10 熟練技術者を活用し、作業要領の充実を図ります。
11 他発電所での良好事例の取り込みや外部レビューの積極的な受入れを行い、その成果を日常の業務活動に反映します。

以  上

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