プレスリリース

2007年8月7日
関西電力株式会社

モデル検査支援ソフトウェアの開発について
~ソフトウェア開発工程での不具合を早期発見~

 当社はこの度、国内で初めて、ソフトウェアの開発工程で不具合を早期発見することに有効な「モデル検査支援ソフトウェア」を開発しました。

 モデル検査とは、機器等を制御するソフトウェアの開発工程において、機器の全ての動作パターンを自動的に検出し、設計上の不具合を発見するもので、設計者が見落としがちな不具合を未然に防止することができ、ソフトウェアの信頼性を向上させることができます。しかし、このモデル検査には、専門的な知見が必要で、時間や費用がかかるため、宇宙開発や医療器具等、特に高い信頼性が要求される分野に限り実施されているのが現状です。

 一方で、情報化社会の進展により、経済産業省によるソフトウェアの品質向上を目的としたガイドラインが定められるなど、一般のソフトウェア開発での品質向上要求が年々高まっています。

※情報システムの信頼性向上に関するガイドライン(平成16年6月15日制定)

 当社は、このモデル検査の重要性に早くから着目し、平成14年7月より独立行政法人産業技術総合研究所と共同で、一般産業用でもモデル検査を簡単に行うためのソフトウェア開発を進めてきましたが、メルコ・パワー・システムズ株式会社および株式会社エネゲートの協力を得て、今回「モデル検査支援ソフトウェア」の開発を実現しました。

  • <特徴>
  • ◇専門的知見が不要
    今回のモデル検査支援ソフトウェアは、専用言語を自動で変換することができ、専門家の協力が不要。容易にモデル検査を実施することが可能に。
  • ◇作業時間を大幅短縮
    モデル検査の操作性向上により、作業時間が従来の5分の1程度に。
  • ◇あらゆるソフトウェアにも適用可能
    あらゆるソフトウェアに適用でき、全てのソフトウェアの信頼性が向上。

 今回開発した「モデル検査支援ソフトウェア」は、広く社会のニーズにお答えできるものであり、ホームページ上で、モデル検査支援ソフトウェアの一部を公開し、皆さまからのご意見も取り入れて製品化を進めていきます。今後は、今回開発したモデル検査の実践セミナーも実施していく予定です。

以 上

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