プレスリリース
2007
2007年5月31日
三菱電機株式会社
東京電力株式会社
関西電力株式会社
業務用エコキュートで業界初の40kW級 業務用エコキュート「サニーパックQ ECO」の共同開発および発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)と東京電力株式会社(取締役社長:勝俣 恒久)、関西電力株式会社(取締役社長:森 詳介)の3社は、自然冷媒CO2を採用したヒートポンプ給湯機 エコキュート※1において、業界初※2の40kW級の業務用エコキュート「サニーパックQ ECO」を共同開発しました。本商品は三菱電機株式会社が7月から受注、10月から出荷を開始します。
また、大阪(6月)と東京(7月)で開催される「エネルギーソリューション&蓄熱フェア2007」において実機を展示してご紹介します。
ヒートポンプ式給湯機は、安全性や自動制御による利便性の高さに加え、地球温暖化対策で省エネルギーやCO2排出量削減を実現する給湯機として、飛躍的に普及が進んでいます。
三菱電機(株)と東京電力(株)、関西電力(株)は、自然冷媒CO2を採用したヒートポンプ式給湯機 エコキュートのさらなる普及を図るため、設置コストやスペースなどの点からこれまで採用が難しかったホテル、福祉施設、工場の社員食堂や風呂、給食センターなどの中〜大規模施設向けに高効率でコンパクトな業務用エコキュートを共同開発しました。
また、大阪(6月)と東京(7月)で開催される「エネルギーソリューション&蓄熱フェア2007」において実機を展示してご紹介します。
※1: | エコキュートは、電力会社や給湯機メーカーが、自然冷媒CO2を採用したヒートポンプ給湯機を総称する愛称。 | |
※2: | 業務用エコキュート単体ユニット容量として(2007年5月31日現在)。 |
共同開発品の概要 |
商品名 | 定格加熱能力 (最大加熱 能力) |
形名 | 希望小売 価格 (税込) |
受注開始 |
業務用エコキュート 「サニーパックQ ECO」 |
40kW (56kW) |
QAHV-N560A | 5,554,500円 | 2007年 7月 |
共同開発の狙い |
ヒートポンプ式給湯機は、安全性や自動制御による利便性の高さに加え、地球温暖化対策で省エネルギーやCO2排出量削減を実現する給湯機として、飛躍的に普及が進んでいます。
三菱電機(株)と東京電力(株)、関西電力(株)は、自然冷媒CO2を採用したヒートポンプ式給湯機 エコキュートのさらなる普及を図るため、設置コストやスペースなどの点からこれまで採用が難しかったホテル、福祉施設、工場の社員食堂や風呂、給食センターなどの中〜大規模施設向けに高効率でコンパクトな業務用エコキュートを共同開発しました。
共同開発品の特長 |
1.定格加熱能力40kWでCOP4.1を達成 | ||||||||||
高効率なDCブラシレスモーターを採用した新開発のインバータースクロールCO2圧縮機の搭載により、業務用エコキュートでは業界トップ※3の定格エネルギー消費効率※4(定格COP)4.1を達成しました。これにより燃焼系給湯機と比較して、ランニングコストを約3分の1※5に低減するとともにCO2排出量も約40%※5削減できます。
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2.コンパクト設計により、設置スペースを大幅に削減 | ||||||||||
フロン冷媒を使用した同容量級の三菱電機製ヒートポンプ給湯機は、圧縮機を2台搭載しているのに対して、「サニーパックQ ECO」は、1台のCO2圧縮機ですみます。 そのため、製品幅は従来より700mm※6少ない1,290mm、通風・サービススペースを含む設置面積は約55%※6少ない2.11m2、さらに製品質量は20%※6少ない482kgと大幅なコンパクト化を実現しました。これにより、設置スペースなどの問題からこれまで採用が難しかったお客様にも採用しやすくなりました。
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3.最高90℃出湯を実現 | ||||||||||
自然冷媒CO2ヒートポンプの採用により、最高90℃の出湯を可能としました。 |
その他の特長 |
1.業務用給湯システムで必要な再循環加温に対応 | ||||
業務用給湯システムでは、シャワーからすぐにお湯を出したり、浴槽の保温が行えるように、配管内の温水を循環させるため、循環で温度が低下した貯湯槽内の温水を再循環加温する機能が求められます。 「サニーパックQ ECO」への入水可能温度は5℃〜63℃と広く、インバーター制御により貯湯から再加温までを1台で対応します。 |
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2.最大8台までの給湯機を、リモコン1台で制御でき、大規模システムにも対応 | ||||
専用の給湯リモコン1台で「サニーパックQ ECO」を最大8台まで制御可能です。これにより最大加熱能力448kW(56kW×8台)までの大容量給湯に対応します。 | ||||
3.夜間貯湯可能量の目安 | ||||
90℃貯湯で約5トン、65℃貯湯で約6トンの夜間貯湯が可能※7です。
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主な仕様 |
形名 | QAHV-N560A | ||
性能 | 貯湯運転※8 | 加熱能力 | 定格40.0kW(最大56.0kW) |
定格消費 電力※9 |
9.76kW | ||
定格COP※9 | 4.1 | ||
保温運転※10 | 加熱能力 | 18.0kW | |
使用温度 範囲 |
外気温度 | −15℃〜40℃ | |
入水温度 | 5℃〜63℃ | ||
出湯温度 | 60℃〜90℃ (上限値は外気温度により制約を受ける場合があります) |
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圧縮機 | 型式×個数 | 全密閉インバータースクロール×1 | |
呼称出力 | 9.4kW | ||
1日の冷凍能力 | 4.8法定トン | ||
冷媒 | 種類 | R744(CO2) | |
高圧ガス保安法区分 | 高圧ガス製造届出要(冷凍保安責任者不要) | ||
騒音値※11 | 57dB<A> | ||
外形 寸法 |
高さ | 2086mm | |
幅 | 1290mm | ||
奥行き | 840mm | ||
製品質量 | 482kg |
※8 | : | 貯湯運転性能は外気温度=16℃DB(乾球温度)/12℃WB(湿球温度)、入水温度=17℃、出湯温度=65℃の時の値を示します。 | |
※9 | : | 定格消費電力及びCOPは定格加熱能力(40kW)運転時の値を示します。 | |
※10 | : | 保温運転性能は外気温度=16℃DB(乾球温度)/12℃WB(湿球温度)、入水温度=55℃、出湯温度=75℃の時の値を示します。 | |
※11 | : | 騒音値はユニットから1m離れて1.5mの高さの点で測定した無響音室基準の値を示します。 |
給湯システム機器構成イメージ |

給湯システム運転パターン説明 |
■ | 夜間運転 電力量料金の安価な時間帯(22時〜8時)を中心に、給水を65℃〜90℃まで沸かして、貯湯槽に貯めます。 |

■ | 昼間運転
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エネルギーソリューション&蓄熱フェア2007の詳細 |
1.大阪会場 | ||
日時: | 6月6日(水)〜6月8日(金) 10:00〜17:30 <入場無料> | |
場所: | インテックス大阪4号館 | |
主催: | 蓄熱フェア実行委員会(関西電力株式会社、関西電気協会、建築電力懇話会、財団法人ヒートポンプ蓄熱センター) | |
2.東京会場 | ||
日時: | 7月25日(水)〜7月27日(金) 10:00〜17:00 <入場無料> | |
場所: | 東京ビッグサイト西1・2ホール | |
主催: | 蓄熱フェア実行委員会(東京電力株式会社、財団法人ヒートポンプ蓄熱センター、電気事業連合会) |
以 上