プレスリリース

2007年4月27日
関西電力株式会社

大飯発電所4号機の定期検査開始について

<添付>

大飯発電所4号機 原子炉容器上部ふた取替工事の概要

1. 概 要  
   大飯発電所4号機の原子炉容器上部ふた取替工事は、第11回定期検査(平成19年5月6日開始)で実施します。
 平成19年6月3日から5日に新上部ふたの原子炉格納容器への搬入、6月11日から14日に旧上部ふたの搬出を行い、新上部ふたは6月29日から7月12日に原子炉容器に据付ける予定です。

2.原子炉容器上部ふた取替工事の工程 [別紙 参照]
 
  取替工事の開始(原子炉容器開放開始)   :平成19年5月 8日
  取替工事の終了(原子炉容器組立完了)   :平成19年7月12日


3.原子炉容器上部ふたの技術的改善点 [図-1参照]
   取替後の原子炉容器上部ふたは、海外の損傷事例を反映した原子炉容器上部ふたを採用します。
 主な改善点は、次のとおりです。


項目 改善点 理由
管台母材及び
溶接金属材料変更
600系ニッケル基合金から
  690系ニッケル基合金に変更
耐腐食性向上
キャノピーシール 廃 止 信頼性向上
フランジと鏡板の取合部 一体化による溶接部の廃止 信頼性向上
管台溶接部形状変更 溶接開先形状変更 溶接残留応力低減

4. 旧原子炉容器上部ふたの保管  
   旧原子炉容器上部ふたは、保管容器内に収納した状態で、発電所内に設置した鉄筋コンクリート造のA蒸気発生器保管庫内に旧蒸気発生器とともに保管します。

5. 廃棄物の発生量  
   原子炉容器上部ふたの取替工事に伴い発生する放射性廃棄物の量は、旧上部ふたのほか、上部ふた搬出入時の運搬用仮設レールや干渉物(コンクリート壁)など、200リットルドラム缶に換算して約110本と推定されます。これらの廃棄物は、既設の廃棄物庫およびA蒸気発生器保管庫内に保管します。

6. 予想被ばく線量  
   約0.21人・シーベルト

以  上

別紙:大飯発電所4号機 第11回定期検査の作業工程
図−1

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