プレスリリース

2007年4月2日
関西電力株式会社

美浜発電所3号機の定期検査開始について

美浜発電所3号機 第22回定期検査の概要

1.主要な工事等について
(1) 原子炉容器管台溶接部等の応力腐食割れに係る点検・予防保全工事
図−1参照
   国内外PWRプラントにおける、600系ニッケル基合金溶接部の応力腐食割れ事例に鑑み、溶接箇所に600系ニッケル基合金が使用されている原子炉容器冷却材入口管台溶接部について、外観目視点検を実施します。
 また、予防保全として溶接部表面の残留応力を低減させるため、原子炉容器冷却材出入口管台溶接部および炉内計装筒管台溶接部についてウォータージェットピーニング*1を施工します。
   
  *1: 金属表面に高圧ジェット水を吹き付けることにより、金属表面の引っ張り残留応力を圧縮応力に変化させる。
 
(2) 耐震裕度向上工事
図−2参照
   既設設備の耐震性を一層向上させるため、原子炉格納容器内の配管の支持構造物について、支持部材の追加等を実施します。
 
2.保全対策について
(1)2次系配管の点検等  (図−3参照)
   美浜発電所3号機事故を踏まえ、2次系配管976箇所について超音波検査(肉厚測定)等を実施します。(超音波検査941箇所、内面目視点検35箇所)
 また、過去の点検結果から減肉が確認された部位5箇所、減肉が確認された部位の類似部位11箇所、保守性・作業性を考慮して取り替える部位18箇所、合計34箇所について、ステンレス鋼または低合金鋼の配管に取り替えます。
 
3.燃料集合体の取り替え
   燃料集合体全数157体のうち25体(うち12体は新燃料集合体)を取り替える予定です。
 
4.今後の予定
 
 原子炉起動、臨界:平成19年 7月上旬
 調整運転開始:平成19年 7月上旬
 本格運転再開:平成19年 8月上旬
 なお、定期検査の作業工程については、別紙を参照下さい。

以  上

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