プレスリリース

2007年2月23日
関西電力株式会社

大飯発電所 ほう酸回収系統(1,2号機)改造計画に係る事前了解願いの提出について

大飯発電所 ほう酸回収系統(1,2号機)改造計画の概要

1.変更理由
   大飯発電所1,2号機のほう酸回収系統は、設備の合理化の観点から1基のほう酸回収装置を1、2号機共用設備として使用しており、他プラントに比べ設備の運転回数が多いため、設備および運転員に負担がかかっている。 このため、設備の信頼性向上と運転員の負担低減を目的として、ほう酸回収装置1基を増設する。
 また、現在、ほう酸回収装置で処理した濃縮液(高濃度ほう酸水)は、ほう酸タンク2基に貯蔵しているが、ほう酸タンクが満水となった後は、冷却材貯蔵タンク(ホールドアップタンク)に戻す運用としており、濃縮液の発生量に見合った貯蔵容量を確保することにより、運転員の負担低減が図られることから、ほう酸補助タンク1基を設置する。
   
 
※ほう酸回収装置
  1次系冷却材(ほう酸水)を蒸発処理して、蒸留水と濃縮液に分離させる装置。なお、分離した蒸留水と濃縮液は、1次冷却材の希釈および濃縮に再利用する。

2.設置位置
(1) ほう酸回収装置(1,2号機共用)
  1、2号機原子炉補助建屋(2号機ほう素再生系室)
(2) ほう酸補助タンク(1,2号機共用)
  1、2号機原子炉補助建屋(1号機旧炉心上部注入系設備室)

3.構造および設備
   既設のほう酸回収装置と同処理容量(約3.4m3/h)のほう酸回収装置1基については、現在使用していない設備を撤去した上で、2号機ほう素再生系室内に設置する。
 また、ほう酸補助タンク1基(約230m3)については、1号機旧炉心上部注入系設備室を放射線管理区域に変更した上で、同室内に設置する。

4.工事計画
(1) ほう酸回収装置増設
  平成21年1月〜平成21年11月
(2) ほう酸補助タンク設置
  平成20年6月〜平成21年12月 

以  上

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