1.変更理由 |
|
大飯発電所においては、現状は洗たく排水が発生しないドライクリーニングと水洗いを併用して作業着等の洗たくを行っているが、ドライクリーニング設備については代替フロンを使用しているため、環境への配慮の観点から全て撤去する。これに伴い、洗たく排水処理設備を以下のとおり変更する。 |
|
|
(1)1、2号機共用設備の取替え |
|
現状の洗たく排水処理設備の逆浸透膜装置は、設置後20年以上経過していることから、設備の信頼性向上を図るために膜分離活性汚泥処理装置に取替える。 |
|
|
(2)3、4号機共用設備の設置 |
|
現状は、水洗いによる排水は洗浄排水タンクで放射性物質の濃度が十分低いことを確認した後、復水器冷却水と混合希釈して放水口より放出しているが、発電所外に放出される放射性物質量の更なる低減のために、3、4号機共用の洗たく排水処理設備として新たに膜分離活性汚泥処理装置を設置する。 |
|
|
2.取替えおよび設置位置 |
(1) |
1、2号機共用設備の取替え |
|
1、2号機共用の廃棄物処理建屋内 |
|
(2) |
3、4号機共用設備の設置 |
|
3、4号機共用の廃棄物処理建屋内 |
|
|
|
|
|
3.構造および設備 |
|
膜分離活性汚泥処理装置では、膜分離浄化槽内に設置された精密ろ過膜により、洗たく排水中の粒子状放射性物質を分離するとともに、浄化槽内に添加した活性汚泥(微生物)により、排水中の洗剤等の有機物を分解する。
処理された水のうち、1、2号機から発生したものは洗たく排水モニタタンクに、3、4号機から発生したものは廃液蒸留水タンクに移送し、放射性物質濃度が十分低いことを確認した後、従来どおり放水口より放出する。
また、分離された粒子状放射性物質は活性汚泥と合わせて定期的に抜き出し、脱水処理後、既設の雑固体焼却設備で焼却処理する。
|
|
|
4.工事計画 |
(1) |
1、2号機共用設備の取替え |
|
平成21年11月〜平成22年5月 |
|
(2) |
3、4号機共用設備の設置 |
|
平成20年12月〜平成21年6月 |
|