1.今回の定期検査を利用して実施する主要な工事 |
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海外での損傷事例を踏まえ、溶存酸素濃度が高く応力腐食割れの可能性がある安全注入系統の配管分岐部について、応力集中を低減させるため溶接形状を変更し、耐食性に優れた材料に取り替えます。 |
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本年1月に新しい技術基準が施行されたことを踏まえ、配管内に設置されている円柱状構造物の流体振動評価を行った結果、流体振動が発生する可能性があると評価された1次冷却材系統のサンプルノズル2本について、サンプルノズルと1次冷却系配管の隙間をなくし、流体振動の発生を回避した剛構造のものと取り替えます。 |
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当社は、国内での損傷事例(平成7年)を踏まえ、配管内に設置されている温度計ウェルなどについて、当時の知見をもとに評価を行い流体振動が発生しないことを確認していましたが、その後、日本機械学会において、「配管内円柱状構造物の流力振動評価指針」として整備され、本年1月より技術基準として適用されたことを受けて、改めて保守的な評価を行いました。 |
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原子炉運転中に原子炉格納容器上部を透過し、上空の大気で散乱して周辺建屋屋上に届く放射線量を低減させるため、原子炉容器の上部に遮へい体を追加設置します。 |
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2.保全対策について |
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美浜発電所3号機事故を踏まえ、2次系配管1,307箇所について超音波検査(肉厚測定)を実施します。(今回で未点検箇所の点検を終了)
また、過去の点検結果から減肉が確認された部位27 箇所、保守性の観点から取り替える部位303 箇所、合計330 箇所について、ステンレス鋼または低合金鋼の配管に取り替えます。
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発電機固定子コイルの絶縁物材料が劣化傾向にあることから、予防保全として、耐久性に優れた絶縁物材料を用いた発電機固定子コイルに取り替えます。
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化学体積制御系統に設置された海外製弁1台を、保守性向上の観点から部品調達が容易な国産弁に取り替えます。
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3.燃料集合体の取り替え |
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燃料集合体全数157体のうち77体(うち52体は新燃料集合体)を取り替える予定です。 |
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4.今後の予定 |
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原子炉起動、臨界 | :平成19年 2月中旬 |
調整運転開始 | :平成19年 2月中旬 |
本格運転再開 | :平成19年 3月中旬 |
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