プレスリリース

2006年10月30日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機の定期検査開始について

1.主要な工事等について
(1) 原子炉容器管台溶接部等の応力腐食割れに係る予防保全工事
図−1参照
   国内外PWRプラントにおける、600系ニッケル基合金溶接部の応力腐食割れ事例に鑑み、600系ニッケル基合金が使用されている原子炉容器の冷却材出入口管台溶接部および安全注入管台溶接部、炉内計装筒管台溶接部について、予防保全として、溶接部表面の残留応力を低減させるためのウォータージェットピーニングを施工します。
   
  *: ウォータージェットピーニング
水中で高圧ジェット水を噴射すると気泡が発生し、金属表面近傍で崩壊する時の衝撃力で金属表面近傍の残留応力を低減する。
 
2.今回の定期検査中に実施する保全対策について
(1)2次系配管の肉厚検査等  (図−2参照)
   美浜発電所3号機事故をふまえ、 1,032箇所について超音波検査(肉厚測定)等を実施します。
 (超音波検査1,018箇所、内面目視点検14箇所:今回で未点検箇所の点検を終了)
 また、過去の点検結果から減肉傾向の見られる部位等76箇所について、計画的に、耐食性に優れたステンレス鋼または、既設と同種材料(炭素鋼)の配管に取り替えます。
 
3.燃料集合体の取り替え
   燃料集合体全数121体のうち42体(うち28体は新燃料集合体)を取り替える予定です。
 
4.今後の予定
 
 原子炉起動、臨界:平成19年 1月下旬
 調整運転開始:平成19年 2月上旬
 本格運転再開:平成19年 2月下旬

以  上

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