プレスリリース

2006年4月7日
関西電力株式会社

原子力発電所の運転実績等について(平成17年度)

1.運転実績の総括

 平成17年度の当社原子力発電所(11基,976.8万kW)の運転実績は、発電電力量  約645億4千万kWh[前年度実績:約600億3千万kWh]、時間稼働率※1  約73.1%[同:約68.6%]、設備利用率※2約75.4%[同:70.2%]で、年度当初の運転計画[時間稼働率約77.2%、設備利用率約76.9%]を下回りました。
 運転状況では、発電停止事象が3件発生したことから、時間稼動率および設備利用率の低下につながりました。
表−1
  ※1時間稼働率: 1年間の暦日時間数(365日×24時間)に対し、実際に発電した時間数の割合。
  ※2設備利用率: 定格電気出力で1年間運転した場合の発電電力量に対し、実際に発電した電力量の割合。定格熱出力 一定運転による発電電力量増加分(11プラントで1.7%増加)を含む値。

2.運転状況
 (1)定期検査

 昨年度に定期検査を終了したプラントは7基あり、これらの定期検査期間の平均日数(調整運転期間含む)は約124日[前年度実績:約120日(9基)]でした。定期検査における大型工事としては、高浜発電所3号機および4号機で2次系熱交換器取替工事等を実施しています。

 (2)運転期間

 昨年度に定期検査を開始したプラントは8基あり、前回定期検査終了(営業運転日起算)から定期検査開始までの運転期間は、平均で約315日間[前年度:382日間]でした。最も長かったのは、大飯発電所4号機で391日間[前年度:美浜発電所3号機,高浜発電所 1,4号機で397日]でした。
[注:運転期間(定期検査間隔)は定期検査開始日を含まない。]

 (3)異常事象

 安全協定に基づき報告した異常事象は20件[うち法律に基づく国への報告事象:3件]あり、いずれの事象においても周辺環境への放射能の影響はありませんでした。法律対象事象については、国際原子力事象評価尺度*では「1」が1件、「0」が1件、「評価対象外」が1件と評価されました。発電に支障を与えた異常事象は、原子炉停止が2件、発電停止が1件ありました。また、労働災害が2件ありました。
表−3
  *: 経済産業省によるトラブルの評価であり、「評価対象外」および「レベル0〜7」で評価される。

3.輸送実績

 新燃料集合体の輸送、低レベル放射性廃棄物の輸送、使用済み燃料の輸送実績は 表−5,6に示すとおりでした。
表−5

以 上

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