プレスリリース

2005年10月6日
関西電力株式会社

高浜発電所3号機 可動小型中性子束検出器の所在不明にかかる今後の対応について

 高浜発電所において平成17年6月24日、3号機用可動小型中性子束検出器(核燃料物質)について法令に基づく実在庫確認(年1回)を実施したところ、検出器1個が所定の保管庫(鍵付きロッカー)に保管されていないことが判明しました。
 同日、この問題に鑑み、社内に「原子力発電所重要計測機器調査委員会」を設置して、所在調査、原因究明および再発防止対策の検討等を行うこととし、特別な体制下で放射線管理区域内の調査、誤って混入した可能性のある廃棄物の調査を9月20日まで継続して実施しましたが、当該検出器は発見できませんでした。
 また、所在不明に至った原因と再発防止対策については、調査の結果、核燃料物質としての管理が不十分であったことが確認されたことから、マニュアルを見直し核燃料物質の管理の強化を図るとともに、その内容を7月13日に、文部科学省に報告しました。
〔平成17年6月24日、27日、7月7日、14日、15日、22日、9月22日 お知らせ済み〕

 以上の状況を踏まえ、当社は9月29日に「原子力発電所重要計測機器調査委員会」を開催して、調査結果及び再発防止対策の実施状況を確認するとともに、今後の対応について審議しました。その結果について今回、文部科学省、福井県、立地町等に報告しました。

【今後の対応】
 調査結果を踏まえ、上記委員会は継続しますが、これまでのような、発電所長以下所員全員および協力会社社員も含めた体制の下での捜索は終了します。
 しかしながら、当該検出器が未だ放射線管理区域内のどこかにあると考えられることから、今後は、日常業務として実施している以下の活動のなかで、可動小型中性子束検出器の発見に努めてまいります。


  定期検査時に実施する格納容器点検、格納容器、補助建屋清掃時の確認
  不燃性廃棄物の容器詰め前の目視確認
  可燃性廃棄物焼却前の確認

 なお、当該検出器の所在に関する新たな情報が得られた場合は、すみやかにお知らせします。

以 上

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