プレスリリース

2005年4月22日
関西電力株式会社

格納容器再循環サンプスクリーン閉塞事象に関する調査報告書の提出について

I.経緯  
 過去に欧米で発生した非常用炉心冷却系統(ECCS)ストレーナの目詰まりに関する事象や国内BWR原子力発電所の圧力抑制室内で異物が発見された事象を受け、わが国原子力発電所の 格納容器再循環サンプの異物やストレーナ等の管理状況の実態を把握するため、平成16年6月25日に経済産業大臣より報告徴収が出されました。  
  これを受け、当社は、大飯発電所3号機および4号機の調査結果および当社全プラントにおける暫定対策の状況を調査報告書としてまとめ、平成17年4月22日に経済産業大臣に報告しました。


II.報告書の概要
1. 格納容器再循環サンプスクリーンの機能の有効性評価に必要な調査
  (1) 格納容器再循環サンプ、安全系機器の仕様
   
   
  (2) 原子炉冷却材喪失事故時等にスクリーン閉塞の原因となり得る異物源の情報
    <格納容器内の保温材の種類、使用量>
     
    <格納容器内のエアフィルタの使用箇所と材質、使用量>
 
2. 暫定対策
  当社全プラントにおいて、米国PWR事業者の例に鑑み、念のため以下の暫定対策を立案し、実施しているところであり、この度、併せて状況を報告しています。  

 (1)運転マニュアルの改訂     
格納容器再循環サンプスクリーン閉塞の兆候検知方法および対応操作のためのマニュアルの整備   
 (2)運転マニュアルに基づく教育・訓練の実施
前項の改訂された運転マニュアルに基づく教育・訓練を通じ、内容を浸透  
 (3)海外事例の周知     
・海外BWRでの同種事例周知による理解の浸透  
 (4)格納容器内の異物管理の厳正化     

格納容器再循環サンプスクリーンの閉塞の原因となり得る異物の除去や仮設機材の固縛等の措置実施  
 (5)運転シミュレータ訓練の実
運転シミュレータを用いた格納容器再循環サンプスクリーン閉塞事象発生時の対応操作訓練の実施  
                                       以 上
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