プレスリリース
2004
2004年12月16日
高浜発電所2号機の定期検査開始について
- 1. 主要な工事等について
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2次系給水系統の水質向上対策として、低圧給水加熱器などの伝熱管を、銅合金から耐食性に優れたステンレス製に取り替えます。これにより蒸気発生器への不純物持ち込み低減を図ります。(1)2次系熱交換器他取替工事 (図-1参照) - 2.今定期検査中に実施する保全対策について
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国内外PWRプラントにおいて、600系ニッケル基合金を用いた1次冷却材系統の溶接部で応力腐食割れが発生した事例に鑑み、溶接箇所に600系ニッケル基合金が使用されている蒸気発生器出入口管台、加圧器サージ管台、原子炉容器炉内計装筒等について、外観目視点検や超音波探傷検査を実施し、漏えいの有無を確認します。(1)原子炉容器管台溶接部等の応力腐食割れに係る点検 (図-2参照) -
国内PWRプラントにおいて、再生熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある余熱除去ポンプ入口ミニマムフローライン接続部等について、超音波探傷検査を実施します。(2)高サイクル熱疲労割れに係る点検 (図-3参照) -
美浜発電所3号機2次系配管破損事故を踏まえ、配管肉厚測定対象範囲を拡大し1,349箇所について超音波検査(肉厚測定)を実施します。また、比較的余寿命の短い箇所で7箇所、美浜3号機の類似箇所(オリフィス下流部)で6箇所、取り替えを行う箇所の近傍で、作業性の観点から併せて取り替える2箇所の合計15箇所について炭素鋼から耐食性の優れたステンレス鋼または、低合金鋼の配管に取り替えを行います。(3)2次系配管の肉厚検査 (図-4参照) - 3.燃料集合体の取り替え
- 燃料集合体全数157体のうち65体を取り替える予定です。
(取替用燃料集合体のうち56体は新燃料集合体) - 4.今後の予定
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原子炉起動、臨界 : 平成17年2月中旬 調整運転開始 : 平成17年2月中旬 本格運転再開 : 平成17年3月中旬
以 上
<参考資料>
