プレスリリース

2004年8月31日

高浜発電所4号機の定期検査状況について(タービンサンプ水モニタ等の指示の上昇)

 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、平成16年8月10日から第15回定期検査を実施していますが、平成16年8月30日、18時46分に「プロセスモニタ放射線注意」(タービンサンプ水モニタ注意(以下R-58):設定値1,500cpm)の警報が発信しました。

 確認したところ、R-58の指示が通常約450cpmのところ18時35分頃から上昇し、18時46分に注意警報が発信、その後、19時00分頃に約2,000cpmに達し、19時50分頃から指示が低下し、21時03分に運転員により警報をリセットしております。なお、指示は8月30日20時20分頃に約1,000cpm、8月31日3時30分頃に約700cpmで安定しています。

 また、1次系建屋基礎湧水サンプ*1モニタ(R-59)についても通常約550cpmから約950cpm(注意警報:1,900cpm)に上昇していることを確認しました。このため、同日19時07分および32分にタービンサンプポンプおよび1次系建屋基礎湧水サンプポンプを停止し、放水口への各サンプ水の放出を停止しました。R-58の警報発信後、19時20分頃にCタービンサンプ水の分析を実施した結果、放射能濃度は2.9×10-2Bq/cc(コバルト58:1.7×10-2Bq/cc)で、19時40分頃に1次系建屋基礎湧水サンプ水を測定した結果2.6×10-2Bq/cc(コバルト58:8.8×10-3Bq/cc)でした。

 なお、8月31日8時30分頃の分析結果Cタービンサンプ水の放射能は検出限界未満で、1次系建屋基礎湧水サンプは約1.7×10-2Bq/ccに低下しています。

 当日、1次系機器の冷却水(放射能濃度は全て検出限界未満)を中間建屋サンプに排水後、Cタービンサンプおよび1次系建屋基礎湧水サンプへ送っており、その関連等、現在原因調査中です。

 なお、この事象によりごく微量(約3×105Bq*2)の放射性物質が放水口に放出されていますが、保安規定に定める値に比べ十分低く、また放水口モニタ(R-99)の指示値に変動のないことから、周辺環境への放射能の影響はありません。

以 上

* 1 1次系建屋基礎湧水サンプ

    1次系建屋の基礎部分から湧き出る水を集めるサンプ 

* 2 高浜発電所の保安規定に定められた液体廃棄物の放出管理目標値は、年間1.4×1011Bq

    (ベクレル)であり今回の放出量約3×105Bq(ベクレル)は、その値の約50万分の1です。

       なお、平成15年度放出実績はありません。

 

 

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