プレスリリース

2004年8月27日

美浜発電所3号機2次系配管破損事故に係る点検結果と当面直ちに実施する対策について

1.労働安全の確保

     ・2次系配管の健全性が確認されるまで原則として定期検査前作業

       準備を実施しない。やむを得ず作業が必要な場合には、防火服の

       着用等万全の措置を施すこととする。

 

2.組織改正等

  (1) 社長が先頭に立って事故原因究明、再発防止対策に取り組むため、

        原子力事業本部長を社長とする。

  (2) 福井県に技術系役員が常駐し、技術的事項の的確な対応を行う。

 

3.2次系配管肉厚管理の厳正化

 (1)2次系配管肉厚管理票の整備

     ・スケルトン図(配管立体図)と原子力設備2次系配管肉厚の管理指針

       (PWR)(以下「管理指針」という)を照合し、肉厚管理が必要な箇所の

       管理票への反映状況を確認し、管理票を整備した。  

 (2)2次系配管肉厚管理業務の見直し

     ・2次系配管肉厚管理業務については、点検計画の策定や点検結果の

        評価において協力会社への依存度が高かったため、当社が直接管理

        指針に照らし確実に管理を行う。

 (3)2次系配管肉厚管理票の変更管理

     ・2次系の設備改造工事を確実に2次系配管肉厚管理票に反映させる

       よう変更管理のしくみを見直した上でルール化するとともに、点検箇所に

       抜けがないかについて定期的なレビューを行う。

 

4.「原子力保全機能強化検討委員会」(仮称)の設置

     ・今回の事故に鑑み、現行の保全体制の課題を整理し、メーカー等を含

        む体制の再構築等を検討し、保全業務の高度化を目指すために、社内

        関係者(原子力以外を含む)および社外有識者で構成する「原子力保全

        機能強化検討委員会(仮称)」を設置する。

 

 

                                                                                                 以 上

 

プレスリリース