プレスリリース

2004年8月27日

美浜発電所3号機2次系配管破損事故に係る他プラントの点検状況及び今後の予定について

 当社は、美浜発電所3号機2次系配管破損事故を受け、全ての原子力発電所の運転を計画的に順次停止し、事故発生箇所と類似する箇所等について健全性を確認することとしました。  
 本計画に従い、美浜発電所2号機、高浜発電所2号機ならびに大飯発電所4号機の3ユニットについて、この8月13日に発電を停止し、点検を実施してきました。  
 これらの点検状況等につきまして、以下のとおり報告いたします。
 

1. 点検状況
(1)美浜発電所3号機2次系配管と同位置であるオリフィスの下流部(以下「当該オリフィス部」)他の点検結果
 当該オリフィス部他、以下の箇所について肉厚測定を実施し、健全であることを確認しました。
当該オリフィス部 3箇所
主給水・主復水管オリフィス部 39箇所
大飯発電所1号機2次系主給水配管不適合事象反映部位 35箇所
 



(2) 点検リスト未登録箇所点検結果    
 点検リスト未登録箇所14箇所(美浜発電所3号機の1箇所および当該オリフィス2箇所の計3箇所を除く)の肉厚測定を実施し、健全であることを確認しました。  
肉厚管理未実施部位 3箇所  
同一仕様の他プラントの測定結果によって健全性が確認された部位 11箇所
(3) 追加点検結果について
 当社が8月18日に原子力安全・保安院に提出しました「配管減肉にかかる点検に関する調査結果」報告書の内容調査の一環として、配管肉厚管理の状況について原子力保安検査官により、その妥当性について確認をいただきました(添付1)。     
 原子力保安検査官には、美浜発電所2号機、高浜発電所2・3・4号機、大飯発電所3・4号機の各ユニットについて確認をいただくとともに、これらの過程において、必要に応じて、美浜発電所2号機6箇所、高浜発電所2号機2箇所、大飯発電所3号機1箇所、大飯発電所4号機3箇所の計12箇所について、肉厚測定を実施いたしました。    
 このうち美浜発電所2号機2箇所(高圧排気管、主給水管)については、今回、再度、当該配管について測定を行い、許容応力評価について当該材料の実績値を用い、安全上問題ないものと評価しております(添付2)。


2. その他  
 美浜発電所2号機2箇所(高圧排気管、主給水管)については、評価上問題のない肉厚を有しているものの比較的余寿命が短いことから、県民の皆さまをはじめとする地域の皆さま方に、より安心していただくために、この停止期間中を活用して取替え補修を実施いたします。
以  上
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