プレスリリース

2004年2月23日

美浜発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について

 美浜発電所1号機 第20回定期検査中における保全品質情報のうち、「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微事象について、以下のとおりお知らせします。

発電所名 件   名 発生日 事象概要・対策等
美浜発電所1号機 格納容器送気ラインベローズ(伸縮継手)の不具合 第20回
定期検査中
 美浜2号機の第21回定期検査(平成,15年9月〜11月)において、格納容器送気(外気取り入れ)ラインの一部であり、格納容器外周部に設置している格納容器送気ラインベローズに貫通穴が認められた事象に鑑み、同様の箇所を点検した結果、美浜2号機と同様な貫通穴が認められました。
 原因は、定期検査毎に当該ラインの運転・停止を繰り返してきたことにより、取り入れた外気に含まれる僅かな海塩粒子がベローズ内面に付着・濃縮し、これを起点とした塩素型応力腐食割れによって損傷に至ったものと推定されました。
 対策として、ベローズ内面より、貫通穴部を含む周辺箇所について接着剤を塗布し、損傷部の補修を実施しました。
 なお、当該ラインは、定期検査時のみ格納容器作業に係る換気用として運転するものであり、プラント起動前には、格納容器送気隔離弁にて外気取り入れを遮断し、運転を停止しますが、今後の設備保全のため、次回定期検査時に当該ベローズの取り替えを計画します。
美浜発電所1号機 中性子計測装置指示不良 第20回
定期検査中
 定期検査のため1月14日に発電機を解列した後、原子炉を停止したところ、原子炉停止中に原子炉内の中性子の数を計測する装置2チャンネルのうち1チャンネルについて計測指示値が出ず、保安規定の運転上の制限を満足しなくなりました。
 計測装置の点検を実施したところ、電源回路にある低圧電源ユニットに異常が認められました。その他の機器等に異常は認められなかったことから、原因は、低圧電源ユニットが故障し、指示値出力に係る機器に電源が供給されなかったことにより、指示がでなかったものと推定されました。 
 なお、異常が認められた低圧電源ユニットについては、予備品に取り替え保安規定の運転上の制限を満足した状態に復旧しました。 平成16年2月16日、月報「発電所の運営状況」プレスにてお知らせ済

以   上

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