プレスリリース

2003年12月5日

大飯発電所1号機の手動停止について

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、12月4日20時頃からD-1次冷却材ポンプ(以下RCP)のスタンドパイプ(*1)水位低の警報発信間隔が短くなってきたため、その都度スタンドパイプへの水張りを実施してきました。RCPの他のパラメータには異常がないことから、監視強化を行っていました。
 本日4時45分頃から格納容器サンプA
(*2)の水位上昇率が増加傾向(通常約5·/hのものが、約100·/hまで上昇)を示したこと、また、RCPの下部床面に水溜まりがあることを確認したため、9時20分、ポンプの第3軸シール(*3)の不調により補給水(純水)が漏えいしている可能性があると判断し、原子炉を停止して点検を行うこととしました。
 9時35分から負荷降下を開始し、9時51分に原子炉を停止しました。
 今後、RCPシール部の点検を実施する予定です。  
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

(*1) スタンドパイプ
   1次冷却材ポンプの軸シール部(*)と配管で接続されており、軸シール部内の水量を監視するために取り付けられた筒状の容器で、水位低の警報が発報する度毎に、軸シール部の潤滑のため水を補給している。
  *軸シール部: ポンプ本体の摺動部と軸とのわずかな隙間に、高圧水(封水)を注入することにより、1次冷却水が系外に流出することを防止する機能を持つ。また、第1~3の3段階の軸シールで構成される。
(*2) 格納容器サンプA
   格納容器下部に設けられている水溜めであり、格納容器内の湿分が凝縮した水が溜まるようになっている。また、機器・配管等からの漏えいがあった場合も、このサンプに流入し、溜まるようになっている。
(*3) 第3軸シール
   1次冷却材ポンプ軸シール部は、1次系冷却材が漏れ出すのを第1、第2、3軸シールと合わせ防止する機能持たせている。第3軸シール部は第2軸シール部シール水通過水が外部へ漏れ出すのを防止する機能を持っている。

以 上

<参考資料>