プレスリリース
2003
2003年10月20日
訂 正 (高浜発電所2号機の原子炉起動ならびに調整運転の開始について)
高浜発電所2号機の非常用予備発電装置機能検査において、2台ある非常用予備発電装置(非常用ディーゼル発電機)のうち1台が起動しないという事象については下記のとおりでした。
第21回定期検査中の高浜発電所2号機は、10月16日10時50分、国の立会検査である非常用予備発電装置機能検査において、安全注入信号と外部電源喪失信号を模擬入力し、2台(A,B)の非常用ディーゼル発電機が自動起動することを確認していたところ、B-非常用ディーゼル発電機は起動したものの、A-非常用ディーゼル発電機は起動しませんでした。
そのため、点検を実施した結果、始動用空気の供給タイミング(着火順序)を調整する管制弁6台のうち1台の管制弁内に微小な金属片(長さ:約7mm、幅:約0.4mm、厚さ:約0.03mm)が認められました。
原因については、弁ピストンがその金属片により動かなくなり、ディーゼル機関シリンダへの始動用空気が供給できず、ディーゼル機関に必要な回転トルクが得られなかったことと判明しました。
金属片を取り除き、10月17日11時40分に、再度検査を実施したところ、正常に起動することを確認しました。
なお、微小な金属片の混入原因につきましては、管制弁はローテーションパーツとして運用しており、前回定期検査時に取り外し、今回の定期検査までに点検、組立したものを取り付けたものであり、点検、組立の際に混入した可能性が高いと推定されます。
また、非常用ディーゼル発電機の点検を行ったことにより、当初、10月19日に予定していた原子炉起動を10月20日に延期しました。
以 上