プレスリリース

2003年10月14日

ブータン王国における小規模水力発電CDMプロジェクトの e7(世界電力首脳有志の会議)による承認について

 平成15年10月9日(木)、アメリカ合衆国ワシントンにて「第12回e7サミット」が開催されました。
 今回のサミットでは、アメリカン・エレクトリック・パワー社のドレーパー会長が議長を務め、e7メンバー各社が直面する諸問題に関して会長間で意見交換が行われました。また、今年度の活動成果を総括すべく、持続可能なエネルギー開発にまつわるe7諸活動の報告、承認がなされました。


 さらに、e7が実施するプロジェクトについては、「ブータン小規模水力発電CDMプロジェクト」の実施がe7内で正式に承認されるとともに、ガラパゴス諸島の風力発電を利用した電源代替プロジェクトや、西アフリカの自然公園で実施されている太陽光発電による電化プロジェクトなど、各プロジェクトの進捗状況について報告がなされました。   


 次回のe7サミットは、ドイツRWE社のロエルズ会長を議長として、平成16年5月 13日にベルリンにおいて開催することを確認しました。


<参考:e7の概要>
 e7は、G7加盟国の電力会社が持続可能なエネルギー開発など地球規模の問題へ貢献するために協力して活動を行う目的で、1992年に設立された非営利組織。設立以来、様々な途上国支援プロジェクトや国連等の国際会議の場での意見発表などを積極的に行っている。


<e7メンバー会社(全9社)とワシントンサミット参加者>
 アメリカン・エレクトリック・パワー社 ドレーパー会長(アメリカ)
 ハイドロ・ケベック社 ローラン会長 (カナダ)
 オンタリオ・パワー・ジェネレーション社 ファーリンガー会長(カナダ)
 関西電力 秋山喜久会長(日本)
 東京電力 田村滋美会長(日本)
 フランス電力公社 ルスリ会長(フランス) 
 RWE社 ロエルズ会長(ドイツ)
 イタリア電力公社 ヌディ会長(イタリア)
 スコティッシュ・パワー社 ラッセル会長(イギリス)


<e7サミットの過去の開催状況>
日程 場所 幹事会社 メインテーマ
第1回 1992/4 カナダジェームズベイ ハイドロケベック エネルギーと環境の問題
第2回 1993/5 イタリア フィレンツェ エネル 電気事業の体制と規制
第3回 1994/5 日本 東京 東京電力 持続可能な開発、e7憲章の採択
第4回 1995/5 アメリカ サンタバーバラ サザンカリフォルニアエジソン
現エジソンインターナショナル
持続可能な開発のための技術
第5回 1996/6 ドイツ ケルン RWE GHG/JI戦略
第6回 1997/6 カナダ トロント オンタリオハイドロ
現オンタリオパワージェネレーション
持続可能なエネルギー開発の事例収集
第7回 1998/6 フランス ベルサイユ EDF 持続可能な開発と電気事業の国際化
第8回 1999/5 日本 京都 関西電力 電気事業に対する社会信頼の獲得
第9回 2000/10 カナダ ケベックシティ ハイドロケベック 地域間の電力運用
第10回 2001/6 イタリア ベネチア エネル 21世紀の電気事業(フォーラムテーマ)
第11回 2002/5 日本 東京 東京電力 電力事業の危機管理(フォーラムテーマ)
第12回 2003/10 アメリカ ワシントン アメリカン・エレクトリック・パワー 途上国への技術移転
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