プレスリリース

2003

2003年6月12日

大飯発電所４号機第８回定期検査で実施する自主点検の例

（１）原子炉格納容器供用期間中検査工事　　　　　　　　　　　　（参考図-１参照）

　プレストレストコンクリート製原子炉格納容器^（＊）について、外表面コンクリート、内部ライナープレート表面および緊張材定着部の目視検査、テンドン縦・横各方向の緊張力確認検査および防錆材化学分析検査を行い、構造上の健全性を確認します。

（＊）	プレストレストコンクリート製原子炉格納容器：
	鋼線を複数束ねたテンドンをコンクリート製の格納容器の縦方向と横方向に設置して、あらかじめ格納容器全体を締め付けることにより、最高使用圧力以上の内圧に耐えられる構造とした格納容器。

（２）１次冷却材ポンプ起動停止時健全性確認

　１次冷却材ポンプ全台について、停止時と起動時に振動計測および周波数測定を行い、健全性を確認します。

（３）制御棒クラスタ摩耗測定調査　　　　　　　　　　　　　　　　　　（参考図-２参照）

　制御棒は、運転中の水の流れによって微小振動が発生し、制御棒案内シンブル等と接触することで摩擦が生じることから、制御棒クラスタ全数（５３体）について、超音波を用いた摩耗測定装置により点検を実施し、健全性を確認します。

（４）蒸気発生器管支持板ＢＥＣ穴点検工事　　　　　　　　　　　　（参考図-３参照）

　蒸気発生器の伝熱管については、渦流探傷検査（ＥＣＴ）により健全性を確認していますが、伝熱管支持部（ＢＥＣ穴）では、伝熱管外表面に水あか等が付着します。この付着物の状況とＥＣＴでの信号との相関を詳細に把握するため、蒸気発生器管支持板ＢＥＣ穴の点検を遠隔目視点検装置により実施します。

以　上

＜参考資料＞