プレスリリース

2003年5月21日

美浜発電所3号機の定期検査状況について (炉内計装用コンジットチューブの点検結果について)


  美浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力82万6千キロワット)は、平成15年5月8日から第20回定期検査中であるが、配管に貼り付けられた塩化ビニールテープが原因で応力腐食割れが発生した事象に鑑み、原子炉容器下部に接続されている炉内計装用コンジットチューブ(*1)(本数:約50本、全長:約25m、外径:25.4mm、厚さ:7.6mm)の外観目視点検を行っていたところ、1本の表面にわずかな変色が1箇所認められたことから、浸透探傷検査(PT)(*2)を実施した結果、浸透指示模様が確認された。このため浸透指示模様が認められた箇所について軽微な手入れを実施しましたが、指示が残存したため、超音波探傷検査(UT)(*3)による指示深さ、並びに健全部の厚さを調査したところ、残存厚さは計算上必要な厚さを十分確保しており、構造健全性に問題のないことを確認しました。
 また、当該コンジットチューブを除く全数について、変色の有無を確認しましたが、変色は認められませんでした。
 原因は、コンジットチューブ外表面からの塩素型応力腐食割れと推定されますが、今後調査する予定です。当該部(浸透指示部を含む一部)については、念のため、本定検中に同寸法・同材料のコンジットチューブに取り替えることとします。
 なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上

(*1) 炉内計装用コンジットチューブ
 原子炉内の中性子を計測するための炉内核計装検出器を原子炉内に挿入するシンブルチューブの案内管。
(*2) 浸透探傷検査(PT)
 試験体表面に開口している傷を目で見やすくするため、可視染料の入った高浸透性の液(浸透液)を浸透させた後、余分な浸透液を除去し、現像剤により浸透指示模様として観察する方法。
(*3) 超音波探傷検査(UT)
 試験体表面の傷に超音波をあてて、その反射波を利用して、傷の深さ等を計測する方法。

<参考資料>