1-1に示す調査方法で、過去最長21年遡り発生した全事例約21万件について、発生当時の電気関係報告規則第3条に規定する事故報告が必要か否かを調査したところ、報告必要件数746件中672件については適正に報告されていることが確認されたものの、新たに67件、先に報告したものも含め合計74件の報告漏れがあることが判明した。
以下にその概要を示す。
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「感電死傷事故」に関する未報告 2件 |
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報告必要件数199件中2件の未報告事案があることが判明した。2件の事案は、協力会社の責任施工作業において発生した感電負傷災害で、発生後半年および2年経過後に協力会社から報告のあったものである。 |
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「電気火災事故」に関する未報告 3件 |
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報告必要件数4件中3件の未報告事案があることが判明した。3件の事案は、低圧お客様の無断増設工事により、当社の電力量計が過負荷等の要因で火災が発生し、お客様の引込口配線等を焼損させたものである。 |
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「電気工作物に係わる感電以外の死傷事故
又は他の物を著しく損壊させた事故」に関する未報告 1件 |
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報告必要件数60件中1件の未報告があることが判明した。この事案は、事務系社員が電力量計の異常を調査すべく、誤って端子を短絡させアークにより火傷(軽傷)したものである。 |
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「放射線事故」に関する未報告 0件 |
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報告を必要とする事案はなかった。 |
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「主要電気工作物の損壊事故」に関する未報告 23件 |
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報告必要件数310件中23件の未報告があることが判明した。主な事案は、水力発電所の軸受けの損壊が8件、地中送電線ケーブルの損壊が5件である。 |
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「発電支障事故」に関する未報告 10件 |
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報告必要件数41件中10件の未報告があることが判明した。事案の内訳は、水力発電所の電気工作物故障によるものが9件、火力発電所の電気工作物故障によるものが1件である。 |
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「供給支障事故」に関する未報告 0件 |
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報告必要件数82件中、未報告事案はなかった。 |
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「他社への波及事故」に関する未報告 35件 |
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報告必要件数41件中35件(7件は既報告済み)の未報告があることが判明した。主な事案は、送電線への落雷等により水力発電所から送電している他電力への小口融通線が停止したものが33件である。 |
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「台風等の災害による事故」に関する未報告 0件 |
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報告必要件数7件中、未報告事案はなかった。 |
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「電気工作物の工事中に発生した事故
又は社会的に影響を及ぼした事故」に関する未報告 0件 |
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報告必要件数2件中、未報告事案はなかった。 |

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