プレスリリース

2002年8月22日

定格熱出力一定運転に係わる発電設備の健全性評価書の提出について

定格熱出力一定運転に係る発電設備の健全性評価書においては、次の3項目について評価を実施しました。
  タービンミサイル*評価
蒸気タービンの回転力すなわち電気出力が定格値を超えることで、タービンミサイルに係るこれまでの評価結果に影響がないことを検討
   蒸気タービン設備の健全性評価 
タービン出力が定格値を超えることで、蒸気タービン設備の強度や調速装置の性能に問題が生じないか検討
   電気設備の健全性評価
電気出力が定格値を超えることで、電気設備(発電機、変圧器)の健全性に問題が生じないか検討
評価結果は以下のとおりであり、発電設備の健全性に問題ないことを確認しました。
  タービンミサイル評価
定格熱出力一定運転を実施する場合の最大出力状態を上回る条件で、負荷遮断時の蒸気タービンの回転速度上昇を評価した結果、これまでのタービンミサイル評価に用いるタービン回転速度は変更する必要がなく、タービンミサイルによる原子炉施設への影響を考慮する必要はないとするこれまでの評価結果を変更する必要はないことを確認した。
  蒸気タービン設備の健全性評価
定格熱出力一定運転を実施する場合の最大出力状態を上回る条件で、蒸気タービンを構成する機器の強度および調速装置の性能について評価した結果、安全上問題がないことを確認した。
  電気設備の健全性評価
発電機および変圧器については、運転制限曲線の範囲内で適時監視を行って運転を行えば設備の健全性に問題がないことを確認した。


*タービンミサイルとは:
 回転する蒸気タービンが破損し、蒸気タービン車室を破ってミサイルのように飛び出す現象
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