プレスリリース

2002年6月18日

風の抵抗を低減する150mm2絶縁電線の本格採用について


 当社は、平成13年3月に古河電気工業株式会社(東京都千代田区、社長:古河潤之助)と共同で開発した、風の抵抗を低減する電線(低風圧絶縁電線)について、平成13年5月から約1年間、フィールド試験を実施しておりましたが、強風下の風圧荷重低減効果を確認できたため、今年度からこれを本格採用することとしました。(開発については、平成13年4月12日にお知らせ済。)

 この電線は断面積が150mm2で、絶縁体の表面に、数にして30の筋状の凹凸を付けることで、ゴルフボールのディンプルが空気抵抗を減らして飛びを良くする原理(キャビティートーン現象)により風圧荷重を低減することに成功しました。また、雪が積もりにくいという効果も併せ持っています。
 昨年実施したフィールド試験では、風速25m/sの状況下で、従来の絶縁電線と比べて、約20%の風圧荷重低減効果があることを確認できましたので、今年度から本格採用することとしました。
 
 今後、既存の80mm2絶縁電線の容量が不足し、150mm2への太線化工事が必要な場合において、この低風圧絶縁電線に張り替えていきます。従来は、強度を保つために必要だった電柱建て替え工事や、金具類の取り替えが不要となることから、60%~70%程度の工事費削減が可能となります。 

 当社は今後、この電線を活用することで、配電線工事におけるコスト削減を図って参ります。

以 上

 

<参考資料>


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