プレスリリース

2002年6月7日

放射性物質等輸送容器の放熱用フィン浮き上がりに関する調査報告について



 平成13年10月、放射性物質等輸送容器(PNTL社所有のTN-17(M)型BWR MOX燃料輸送容器)に放熱用フィンの浮き上がりが確認されたことから、当社はこれと同型式のTN-12P(M)型PWR MOX燃料容器4基について調査を行い、本日、その調査結果を、国土交通省に報告いたしました。

 本容器は、当社が高浜発電所4号機MOX燃料の返送に使用する輸送容器(EXCELLOX型)とは放熱用フィンの構造が異なります。よって、当社の返送計画にかかる影響はありません。

 
TN-12P(M)型PWR MOX燃料容器4基の所有者、承認申請者はPNTL社ですが、当社は、この使用承認にかかる申請代理人であるため、PNTL社と共同で、昨年、外観検査を実施し、スカート支持リングを越える浮き上がりがないことを確認していました。今回の詳細調査は、その後の国土交通省からの指導に基づき行っていたものです。

<調査結果>

非破壊検査(サーモグラフィー法及び電気抵抗法)により、4基のうち1基で、わずかに浮き上がりの兆候があることが判明した。
原因は、輸送容器本体胴外表面の低炭素鋼製オーバーレイの一部に腐食が発生し、放熱用フィンの溶接部が剥離、放熱用フィンが浮き上がったものと推定される。
新規に製造する容器については、材質を耐食性の高いステンレス鋼に変更するとともに放熱用フィンに関する点検・保守の強化を図る。

 TN-12P(M)型PWR MOX燃料容器4基の取扱いについては、今後、国土交通省の指導のもと、適切に対応してまいります。

以 上

 

<参考資料>


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