プレスリリース

2002年4月25日

夏季の気温リスク交換契約の締結について



 関西電力株式会社(社長:藤 洋作)と大阪ガス株式会社(社長:野村明雄) は、夏季の気温変動が両社の事業収支に与える影響を緩和するため、本日、本年6〜9月の気温リスク交換契約を締結いたしました。これは、「オージーかんでん共同企画株式会社」の企画プロジェクト第1号となります。

 関西電力は、夏季の気温が高く推移した場合、冷房需要が増加することから利益が増加し、逆に、冷夏の場合は利益が減少します。一方、大阪ガスは、夏季の気温が高く推移した場合、家庭用の給湯需要が減少することから利益が減少し、逆に、冷夏の場合は利益が増加します。
 このように、関西電力と大阪ガスは、夏季の気温と利益の相関が逆の関係にあることから、夏季の気温リスク交換契約の締結に向けて、本年1月に両社で設立した「オージーかんでん共同企画株式会社(社長:森本浩志)」に基礎的な調査を委託し、その結果をもとに、両社で具体的な契約内容の検討を進めた結果、この度、契約締結に至りました。

 契約の概要は次の通りです。
 6月1日から9月30日の4ヶ月間の平均気温実績が、両社で合意した基準気温よりも一定の幅を超えて上回る場合は、関西電力が大阪ガスに対して、上回った気温に応じて予め定めた金額を支払います。逆に、平均気温実績が基準気温よりも一定の幅を超えて下回る場合は、大阪ガスが関西電力に対して、下回った気温に応じて予め定めた金額を支払います。なお、支払金額の上限を予め定めており、最大支払額は約7.7億円となります。
 基準気温は、過去の気温データに基づいて、両社の取引がイーブンになるように設定しました。従って、取引に関する期待値は同じとなります。

 関西電力および大阪ガスは、長期的な収支安定をめざして、本年の取組み結果を評価のうえ、次年度以降も継続して気温リスクの交換を実施する予定です。

以 上

<参考資料>


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