- 当社は、MOX燃料返送容器の設計承認申請において、輸送容器に収納する放射性物質の仕様を設定するにあたって、
輸送容器1基あたりの放射能強度は放射能強度の総量で制限することとし、また、 核種毎の重量は各プルトニウム同位体(Am(アメリシウム)―241を含む)の重量で制限することとして、設計承認申請書を作成しておりました。
-
 |
放射能強度総量については、時間の経過とともに減少していくことから、返送燃料を輸送容器に収納した場合に生じ得る最大放射能強度として、初回輸送時(受入時)の輸送物安全確認申請で国土交通省に確認して頂いている平成11年12月1日時点の値を記載するとともに、その内訳を各種毎に記載しておりました。
|
|
|
 |
核種毎の重量については、返送するMOX燃料に含まれる各プルトニウム同位体が取り得る最大重量を同位体毎に記載しておりました。このうちAm―241の重量については、時間とともに増加していくため、想定し得る輸送期間に幅を持たせ、平成16年12月1日現在のものとしていました。その他のプルトニウム同位体については、放射能強度総量と同じ平成11年12月1日時点の値としております。 |
- 今回、国土交通省から現行申請の放射能強度に係る記載は、放射能強度の総量だけでなく、内訳として記載していた核種毎の放射能強度を制限する意味があるとの見解が示され、放射性物質の仕様の表記に変更が必要となりました。
- このため、(1)輸送容器1基当たりの核種(各プルトニウム同位体)毎の放射能強度を現行申請で記載している各プルトニウムの同位体重量に相当する放射能強度とし、核種毎の放射能強度についても制限値であることを明確化、(2)これに伴いAm-241の放射能強度の値を当社が制限値としていたAm-241重量に対応する値6.00×102TBq以下に変更することとしました。
- なお、現行の設計承認申請書においてもAm-241が関係するしゃへい、密封性能に関する安全解析では6.00×102TBqを用いて評価しており、今回の設計変更申請で安全評価の結果が変わることはありません。
- 当社としては、現在頂いている容器承認証に当社の現行設計承認申請書と同様の「収納する放射性物質の仕様」についての記載があることから、設計変更申請と同時に容器承認証を返納することとしました。
以 上 |