プレスリリース

2002年3月28日

高圧・大容量コンデンサ型瞬時電圧低下対策装置「メガセーフ」販売開始について

 当社と日新電機株式会社は、この度、共同で開発を進めていた高圧・大容量(6.6kV、2,000kVA)の瞬時電圧低下対策装置のフィールド試験を終え、4月から「メガセーフ」として、日新電機より販売開始することといたしました。本商品により、従来の低圧・小中容量機(100/200V、最大400kVA)に加えて、大口のお客さまの瞬時電圧低下対策へのニーズにお応えすることが可能になります。なお、コンデンサを採用した高圧・大容量の瞬時電圧低下対策装置の販売は国内初のことです。

 瞬時電圧低下対策装置とは、送電線事故などが発生し、電圧の低下が生じた際に、低下した電圧分を補うことで電圧を一定に保ち、それによる影響を防ぐものです。半導体や精密機器等の工場では、瞬時電圧低下が製造ラインに大きな影響を及ぼすことがありますが、この装置を導入することにより、影響を最小限に抑えることができます。

 これまでの低圧・小中容量機では、大口のお客さまにとっては、容量上、重要負荷ごとに機器を設置する必要があるため、工事期間の長期化、高コストという問題点がありました。今回販売する「メガセーフ」は、高圧系統に設置することで、重要負荷回線を一括で補えるため、2,000kVAの負荷に対しては、低圧・小中容量機に比べ、装置コストを2割以上、工事期間・工事費用は半分以下に削減することができます。
 また、エネルギーの蓄積にコンデンサを使用するため、バッテリーを使用したものや発電機に比べ、設置スペースも小さく、メンテナンスが不要です。

 当社の梅谷変電所(京都府福知山市)で、平成13年11月中旬から平成14年3月にかけて実施したフィールド試験では、3度の瞬時電圧低下が発生しましたが、全て正常に電圧を補うことができました。

 日新電機の平成14年度の売上目標は10億円を見込んでおり、すでに数社から具体的な問い合わせ、うち2社については受注できる見込みです。
 当社は、今後、平成14年度経営計画の重点実施項目(アクションプラン)を踏まえ、お客さまにより良い電気を使っていただくためのソリューション営業メニューの一つとして、本商品を提案いたします。

以 上 

<参考資料>


プレスリリース