プレスリリース

2002年2月13日

柱上変圧器資源リサイクルセンターの設置許可について


 当社は、当社が保有する極く微量のポリ塩化ビフェニル(PCB)の混入した柱上変圧器の絶縁油と柱上変圧器ケースを安全に無害化し、再資源化する「柱上変圧器資源リサイクルセンター」の設置を大阪市此花区に計画しておりますが、本日、大阪市から廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく産業廃棄物処理施設設置許可をいただきました。

 当社では、再生絶縁油を使用した柱上変圧器の一部に極く微量のPCBの混入が確認されて以降、使用を終えた柱上変圧器について、絶縁油を本体から抽出した上でそれぞれ安全に保管しております。

 本センターでは、これら当社が保有する柱上変圧器について、当社が関係会社の株式会社関西テックと共同開発した化学分解処理技術(有機アルカリ金属分解法(t-BuOK法))により絶縁油中のPCBを分解するとともに温水ジェットプラス溶剤洗浄法により柱上変圧器ケースに付着したPCBを洗浄除去して、再資源化を図る計画であります。

 今後、早期処理開始に向け必要な手続きを進めてまいりますが、引き続き関係地元の皆様のご理解とご協力をいただきつつ、関係行政ご当局のご指導を得ながら、安全確保、環境保全に万全を期して、PCBの無害化処理の推進に取り組んでまいります。

<柱上変圧器資源リサイクルセンター計画の概要>
施設名称
柱上変圧器資源リサイクルセンター
設置の場所
大阪市此花区梅町1丁目2番
敷地面積
約9千m2
処理対象 当社の保有する極く微量のPCBが混入した柱上変圧器の絶縁油とケース
 
絶縁油リサイクル施設
柱上変圧器ケースリサイクル施設
処理方法
脱塩素化分解法(有機アルカリ
金属分解法(t-BuOK法))
温水ジェットプラス溶剤洗浄法
稼動時間
24時間連続運転
昼間8時間運転
処理能力
約36kl/日
約96台/日
運用開始予定
平成15年度中


○設置許可に係る経緯

平成10年6月   廃棄物の処理及び清掃に関する法律の関係政省令の改正により、PCBの化学処理技術が実用可能な無害化処理技術として認定されるとともに、処理基準が定められた。
平成11年12月21日   大阪市へ産業廃棄物処理施設設置計画書を提出
平成12年12月〜   地元説明を開始
平成13年9月25日   大阪市へ産業廃棄物処理施設設置許可申請書、建築基準法第51条に基づく許可申請書、開発行為許可申請書提出
平成13年11月16日   大阪市廃棄物処理施設設置等検討委員会
平成14年2月4日   大阪市都市計画審議会
平成14年2月13日   産業廃棄物処理施設設置許可
建築基準法第51条に基づく許可
開発行為許可

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