プレスリリース

2002年2月13日

低価格「モバイル型多機能エネルギー診断ツール」の開発について

 当社は、この度、富士電機株式会社と共同で、低価格な「モバイル型多機能エネルギー診断ツール(※)」を開発し、平成14年4月より、富士電機(株)から販売いたします。本商品は、省エネ診断に必要な多種多様なデータ(電力、蒸気圧力、ガス流量、冷水温度、気温湿度など)を無線ネットワークを使用して同時計測でき、さらに、計測からデータの解析までを一連の作業でできるようにパッケージ化した業界初の機動性に富んだモバイル型システムです。

 従来のシステムは、データを計測する機器と解析する機器が別システムになっており、計測から解析まで一連で作業ができなかったため、データ出力するまで、多大な時間と労力を要しておりました。また、システムの大半が有線を活用しているため、通信線の敷設工事が必要でした。

 今回開発したシステムは、これらの独立したシステムをパッケージ化することで、多種多様なデータを同時計測でき、なおかつ、解析までを一連の作業で行えるようにしました。これにより、当社試算によると、計測から解析までの時間を1回あたり16時間削減できました。また、計測器の減少に伴い、コスト面でも約70%の削減に成功しました。なお、汎用品を使用することで、データ送信機、データ転送用無線親機、データ処理解析用ソフトからなる基本的なシステム価格を100万円程度と低価格に設定しております。さらに、小型カメラによる画像処理技術を用い、これまで簡易計測が困難であったアナログ計器の数値のデータ化もできるようになりました。

 今後は、当社の各支店の営業部門に順次、本システムを導入し、お客さまの満足度向上につなげて参ります。

 なお、今回開発した試作機を、2月14日(木)~16日(土)にインテックス大阪で開催される「ENEX2002」での当社ブースにおいて、展示する予定です。

(※)エネルギー診断ツールとは
ビル・工場などでのエネルギーの消費量を計測・解析し、お客さまにエネルギーの有効利用を提案するシステムで、電力会社やESCO(Energy Service Company)事業者などの間で使われております。

以 上  

<参考資料>


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