プレスリリース

2001年11月2日
関西電力株式会社
日新電機株式会社

高圧・大容量コンデンサ型瞬時電圧低下対策装置のフィールド試験開始

 関西電力と日新電機は、この度共同で開発を進めていた高圧・大容量(6.6kV 2,000kVA)の瞬時電圧低下対策装置を完成いたしました。
 これにより従来の低圧小・中容量機(400kVA)に加えて、半導体工場やデータセンターなど大口のお客さまの瞬時電圧低下対策への幅広いニーズにお応えすることが可能になります。
 今回、工場内での性能試験を終了し、今後は性能検証として関西電力(株)梅谷変電所(京都府福知山市)にてフィールド試験を行う予定です。

開発機器の特徴

  • 重要負荷と一般負荷が渾然一体となっている場合でも高圧系統で一括対策が可能となり、 工事期間の短縮やコストの低減が可能
    — コストは4万円台/kVA
  • エネルギーの蓄積にコンデンサを使用するため、バッテリーのようなメンテナンスが不要
  • 直列型であるため、構成部品が小型、軽量、コンパクト
  • 静止型であるため、静粛かつ排気ガスが発生せず、クリーン
  • 据付け工事による停電日数はわずか1日。受電設備の点検等にあわせて設置が可能

 今後は、平成13年11月中旬〜平成14年3月にかけ、関西電力(株)梅谷変電所(京都府福知山市)にて、実際に瞬時電圧低下が発生した際のバックアップについてのフィールド試験を行います。さらに平成14年4月より本格販売を開始し、お客さまへ更に最適な瞬低対策システムをご提案いたします。

開発機器の特徴

定格 6.6kV 2,000kVA(容量増に応じて対応可能)
瞬時電圧低下幅 10〜100%
瞬低補償時間 2秒から0.1秒
サイズ 幅8.0m×奥行2.8m×高さ3.0m、重量13,200kg
コスト 4万円台/kVA
設置工事期間 停電必要日数1日
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