1.今回の定期検査を利用して実施する主要な工事
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台ある1次冷却材ポンプのうち、B-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、並びに同締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。
- (2)原子炉容器照射試験片取出工事
- 中性子照射による原子炉容器の材料特性変化を定期的に把握するため、原子炉容器内部に設置している照射試験片を計画的に取り出します。
- (3)蒸気発生器伝熱管予防保全対策工事 (図-2参照)
- 蒸気発生器伝熱管の応力腐食割れに対する予防保全対策として、引張り残留応力の低減を図るため、高温側管板拡管部の伝熱管内面にショットピーニング(*)を施工します。
- *ショットピーニング
- 伝熱管内面にビーズ(直径約0.2mmの金属微粒子)を打ち付けることにより、材料表面に圧縮残留応力を発生させるものである。ビーズ供給装置から連続的に供給されるビーズは空気により圧送され、伝熱管に挿入された先端ノズルから伝熱管に打ち付けられる。
- (4)出力領域計測装置検出器取替工事
- 信頼性維持の観点から、原子炉運転時の出力状況を監視するために原子炉外に設置している出力領域計測装置の検出器を、計画的に取り替えます。
2.燃料集合体の取替え
- 燃料集合体全数157体のうち56体を取り替える予定です。
(取替用燃料集合体はすべて新燃料集合体)
3.今後の予定
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原子炉起動、臨界 |
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平成14年3月上旬
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調整運転開始
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平成14年3月上旬 |
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本格運転再開 |
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平成14年3月下旬
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以 上
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